暑い日が増えてきましたね。都心部や盆地では早くて月末から夏本番のような暑さになります。そのため汗をかきやすくシャワーやお風呂の回数が増えたり、子供用やペット用のプールの使用に水をたくさん使ったり、水まきをしたり、夏季休暇で自宅にいる時間が長く水道の利用率があがるなど、夏場はなにかと水を使う機会が多くなります。そのため必然的に夏は水漏れなどを含む水回りトラブルが起きやすい時期でもあります。そんな水を多く使う時期に水回りのトラブルが発生してしまうと、日常生活にも大きな影響を及ぼす可能性があり困りますよね。今回は夏に起きやすい水回りトラブルと、それらのトラブルを防ぐためのポイントをご紹介していきます。
夏の水漏れトラブルにはどんなものがある?
夏の水漏れトラブルに多いのが「水道管のトラブル」と「排水管のトラブル」です。配管トラブルは冬の結露による損傷などがイメージしやすく、夏に水漏れトラブルが起きやすいということは意外にも知られていません。しかし夏は冬とはまた違った面でのトラブルが発生しやすいのも事実です。冬の配管トラブルでは外気温が0度を下回ることで起こる配管の結露、損傷などが多いです。一方夏は外気温が高すぎることで配管が膨張し配管に大きなストレスがかかります。また外気温が高く湿度が高い日は配管に結露が発生しやすくカビやサビの原因につながります。シンク下などの配管は外気に触れにくく冷房も届かない場所のため、家庭内ですとこういったところからも結露やカビが発生します。
①給水管のトラブル
・鉄の味がする
水道水が鉄臭いな、と感じたことはありませんか? これは水道管内にサビが発生してしまっているため、そのサビが水を飲んだ際に口に入ってしまい「鉄臭い」と感じる原因となっています。サビの元は鉄分のため飲んでしまっても健康面に被害はないといわれておりますが、鉄分を摂取しすぎてしまうと体質により下痢・嘔吐などを起こす可能性もあります。また味もよくないため、飲料水として飲むのはあまりおすすめできません。サビが更に悪化すると水道水が赤く変色したり異臭を放ったりします。
・水道管(給水管)に穴が開き水漏れに発展する
水道管内のサビを放置すると、水道管本体がサビとしてどんどん削られて流れてしまうため薄くなっていってしまいます。その薄くなってしまった部分から今度は水道管内の水が流れ出してしまい、水漏れトラブルに発展してしまいます。蛇口から安定した供給ができるよう給水管の中には常に水が流れているため、万が一水漏れトラブルを起こしてしまうと処置をするまで水が垂れ流し状態になってしまい費用面などの負担も増えてしまいます。
・水の流れが悪くなる
水道管内にサビが発生し、それがどんどん大きくなると水が流れる上での障害物となってしまいます。その結果蛇口からの供給が安定しないなどといったトラブルを引き起こします。
②排水管のトラブル
・異臭がする
蒸し暑くなる梅雨の時期から夏に多くやってくる台風の時期に、屋外の排水管のつまりがよく発生します。室内ばかりに目がいきがちですが時期によっては屋外の排水管には、雨風により砂や泥、葉っぱなどが入り込んでしまい蓄積し、つまりの原因となります。つまりが大きくなってしまうと室内側に逆流してしまう可能性があります。水道管とは違い排水管は基本的に汚水などを流すものですので、逆流してしまった場合室内が汚れてしまい片づけなども大変になります。賃貸にお住まいの方であれば下階への被害も出る可能性があります。
・害虫が排水管からあがってくる
水漏れトラブルではありませんが、水回りのトラブルとして夏の排水管トラブルで多いのが害虫被害です。排水口などが汚れていたり長時間水を流していなかったりなどすると、夏場は害虫にとって繁殖しやすい環境のためすぐに害虫が発生し、長時間使っていない事でトラップ内に常にたまっているはずの水がなくなり、害虫が簡単にトイレや洗面台などにあがってきてしまうのです。この害虫は外からの侵入もありますが、下水道などからあがってくる場合もあります。生命力が強く一度繁殖してしまうと目に見えない小さな卵を100個単位で産みつけるため、とても厄介です。深刻な場合健康被害を及ぼす危険性もあります。そのため普段の清掃や定期的に水を流すなどの対処が必要です。
水漏れに予兆はある? 気付くためのポイント
水漏れトラブルに発展する前に、できれば早い段階で気付き予防をしたいですよね。特に水を多く使う夏場では水漏れトラブルなどは日常生活にも大きな影響を及ぼします。しかし水漏れトラブルのほとんどは大きなトラブルにつながる前に大体予兆があり、気付くことができれば被害が小さいうちに防げたり、予防をすることができます。ここではそんな水漏れトラブルを事前に防ぐためのポイントをご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
①耐用年数を確認する
給排水管に使われる配管には種類があり、この種類によって耐用年数が変わってきます。「金属管」は15~20年、「硬質ポリ塩化ビニル管」は20~25年、「ポリエチレン管」は30~40年といわれています。金属管は強度に問題はないもののサビによる劣化をしやすいという面で近年では使用頻度が少なくなってきました。硬質ポリ塩化ビニル管は耐久性に優れていますが衝撃や温度変化に弱いというデメリットがあります。ポリエチレン管は耐久性や耐震性に優れており加工がしやすいなどの面で近年ではメインで使われるようになりました。戸建て住宅の方は特にご自身で把握しメンテナンスを依頼する必要がありますので、自宅の給排水管と耐用年数を確認し、水漏れトラブルが発生する前にメンテナンスを依頼するのがおすすめです。
②水の出が悪く温度が安定しない
給水管(水道管)は日常生活で「水の出が悪い」「温度が安定しない」などの予兆が現れます。これを放置してしまうと後々大きな水回りトラブルに発展してしまう可能性があるため、異常や使い勝手の悪さを感じた時点でプロの業者にメンテナンスを依頼しましょう。水回りトラブルは被害が小さいうちに気付き対策をすることが大切です。
③異臭・異音がする
水道管などの寿命が近づいていると「サビ臭い」などの異変が発生します。また排水管のつまりなどで異臭が発生し、その臭いが洗面台や台所まであがってきてしまう場合もあります。排水管などであればパイプ用洗剤を使用することで一時的に解決する場合もありますが、異臭が繰り返すようであれば大きな汚れやつまりが発生している場合もありますので、手の届かない範囲はプロの業者にメンテナンスを依頼するようにしましょう。また、「コポコポ」などの異音が配管奥でしている場合は逆流している可能性もあります。これはキッチンや洗面台、お手洗いなど室内のあらゆる場所で発生する可能性があります。トイレを流した後にトイレタンクから「シュー」「ちょろちょろ」など水や空気が漏れているような異音がしている場合はトイレタンク内の水漏れの可能性があります。最初の内は目立った音はしませんが日常生活で気付くことができる大きな水漏れのトラブル前の予兆ですので、たまに耳を傾けるなどして異変がないか確認するようにしましょう。
④住んでいる地域の気温差
給排水管のトラブルは、住んでいる地域の気候にも大きく左右されます。外気温が0度を下回る日が多い寒い地域や、猛暑日が長く続く地域、台風が多い地域など特定の地域では給排水管のトラブルが多い傾向があります。お住いの地域の特性を理解し、暑い日が続いているなどの場合は定期的に配管を確認し、結露していないか、カビが発生していないか、害虫が発生する状況になっていないかを確認することでトラブルになる前に防ぐことができます。そういった意味では気候は天気予報などから予測できるため対策が取りやすい部分でもあります。
水漏れトラブルを予防する方法とは?
突然の水漏れトラブルは、とても困りますよね。特に夏場は水を使用する機会も多く、水漏れトラブルによって私生活がままならない可能性もあります。できれば水漏れトラブルは事前に予防していきたいものです。そこでここでは、水漏れトラブルを予防する方法について詳しく解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①定期的な清掃を実施する
排水管のトラブルは、日常生活で流す生活排水がつまりの原因となることがあります。生活排水は通常であれば問題なく流れていくよう設計されているものの、排水管につながる排水溝が不潔な状態だと、そこから雑菌の繁殖や汚れの拡大が進み、つまりの原因となることがあります。特にキッチンや洗面台、お風呂の排水溝には注意が必要です。石鹸カスや食べ物カス、体毛などが常に流れる場所のため、こまめな清掃が必要になります。キッチンは夏場は食べ物カスで異臭を発することもあるため、できれば暑い時期ほどこまめな清掃が必要です。
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②水漏れ予兆のチェックをする
本文中で解説をしてきた水漏れの予兆ですが、水漏れが起きるサインでもあるため、予兆が発生していないか日々チェックをしていくことですぐに異変に気付くことができます。また水漏れの予兆を発見した場合は、プロの業者に依頼して修理対応などをしてもらうことで、大きなトラブルや水漏れが発生する前に問題を解決することも可能です。水漏れの予兆を頭に入れておき、チェックリストとして使っていくことで水漏れトラブルの予防をすることができますので、ぜひ今日から実践してみてくださいね。
③プロの業者に点検を依頼する
「今は特に困っていない」「目立った水漏れの予兆は起きていない」と思っている方でも、年に一度程度はプロの業者による定期点検を実施するようにしましょう。定期点検では、水漏れの有無ももちろんですが、部品の劣化や水漏れにつながりそうなリスクがある箇所がないかの確認も行ってくれるため、水漏れトラブルを予防するうえではとても重要なことです。水回りの修理をお願いしている業者がいれば馴染のある業者に定期点検を依頼するのもひとつの方法ですし、水道局指定業者のような公的に認められている技術力の高い業者に依頼するのもオススメですよ。
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水漏れが発生してしまった場合の対処法とは?
どんなに気をつけていても、水漏れは発生してしまうことは当然あります。多くの方は突然の水漏れトラブルに驚いてしまい、何もすることができないという方も多いですが、万が一の際の対処法を知っていれば落ち着いて水漏れトラブルにも対処することが可能です。そこでここでは、万が一水漏れトラブルが発生してしまった場合でも、業者の到着を待つ間に落ち着いて対処できるよう、水漏れトラブルの対処法について解説をしていきます。
①ラバーカップを使用する
排水管の水漏れトラブルで、排水溝やトイレから水が逆流してしまっているような場合は、ラバーカップが有効です。ラバーカップは、軽度から中程度のつまり除去に効果があるため、過程で起きるような排水管の水漏れトラブルにはオススメの道具です。使用方法はとても簡単で、逆流を起こしている排水溝に向かって垂直にラバーカップを当て、押し引きを繰り返すだけです。水の圧力で排水管内のつまりを除去することができ、数秒で解決するため手元にないという方も普段から準備をしておくと安心ですよ。
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②パイプクリーナーを使用する
排水管内のつまりによる逆流で、つまりが排水管の奥で発生していたり、ラバーカップでは対処できなかった場合はパイプクリーナーを使用するのもオススメです。パイプクリーナーは薬剤の力を使ってつまりを溶かすため、こびりついた排水管内の汚れなどにも有効です。また完全なつまりではなくても、排水不良などで水が流れにくい場合にも使えるため、普段のお掃除の延長線上としても使用できます。基本的にはどの水回りにも使用できますが、強力な薬剤であるため混ぜ合わせには注意しなければいけません。注意書きや使用方法をよく読み、製品の使い方に沿って使用するようにしましょう。
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③止水栓・元栓をしめる
水漏れの原因が給水管の場合は、水漏れを起こしている水回り設備の止水栓もしくは、家全体の給水管につながる元栓をしめることで、一時的に水を止めることができます。止水栓はキッチンや洗面台であればシンク下に、お風呂であれば止水栓がないケースもありますが蛇口ハンドル部分に止水栓があることが多いです。トイレは便器の奥に止水栓が設置されていることがほとんどです。すぐに止水栓を見つけられない場合は、元栓を閉めてしまった方が早いこともあります。元栓は住宅敷地内にあるため、普段からどこに設置されているか確認しておくことが大切です。
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まとめ
今回は夏の時期に起きやすい水回りトラブルと、その前兆についてお話をしてきました。いかがだったでしょうか。今問題が起きていなくても夏本番がくる前にメンテナンスをしておくと安心ですよ。弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。