水漏れトラブルは突然発生することが多いため、想定外のタイミングで応急処置を行わなければいけないことがほとんどです。応急処置を行わずに放置してしまうと、水漏れトラブル以外の二次被害につながる恐れもあるため、水漏れに気付いたらすぐに応急処置を施す必要があります。そんな時に便利なのが『防水テープ』です。防水テープを使用することで一時的に水漏れを防ぎ、被害が拡大を予防します。防水テープは一家にひとつあると便利な応急処置用のアイテムです。そこで今回は、万が一の際に使える防水テープについてご紹介していきます。今現在水漏れトラブルでお困りだという方も、ぜひ応急処置の参考にしてみてくださいね。
防水テープとは?
冒頭で出てきた『防水テープ』ですが、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。セロハンテープやガムテープのように、日常生活で使うことがあまりない種類のテープですので、使ったことがなければ知らないというのも当然です。しかし防水テープは非常に優秀なテープで、水漏れトラブルの応急処置として十分使うことができるアイテムですので、まずはここでは防水テープについて一緒に確認をしていきましょう。
防水性と気密性の高いテープ
防水テープは、その名前の通り水の侵入を予防できる、水に強いテープのことです。水に弱い箇所に防水テープを施したり、水が侵入してほしくないところに防水テープを施すことができます。また水の侵入を防ぐことができる性質上、気密性も非常に高いテープとなっています。防水テープは、施工場所にしっかりと貼り付けることができるため、ある程度の耐久性が欲しい施工箇所にも適しています。水と通さず気密性も高いため、水漏れトラブルの応急処置として使われることも多いです。水道管などの水圧が強い場所にも使うことができるため、時にプロの修理業者が応急処置として防水テープを使用することもあります。
防水テープが売っている場所
業者が使うこともある防水テープと聞くと、簡単に買うことができないのではないか、と思われる方も多いかと思います。しかし防水テープは、ホームセンターやインターネット通販、工具専門店、スーパーで購入することが可能です。より種類が選べるのはホームセンターや工具専門店ですが、最近はインターネット通販でも充実した品揃えですので、インターネット通販を利用するのもオススメですよ。費用はテープの長さや耐久性などによっても異なりますが、安いもので300円程度のもの、高くても500円~900円程度で購入することができます。水漏れトラブルの応急処置として使えるだけではなく、プランターや浴槽のひび割れ、シャワーホースの穴あき補修など幅広い応急処置アイテムとして活用できるため、ひとつ持っておくと安心です。
防水テープの種類
防水テープについて、大まかな特徴と、入手方法を知っていただくことができたかと思います。しかし、防水テープは実はさまざまな種類があります。種類が多すぎるあまり、「購入する際にどれを選べばいいか分からない」と悩まれる方も多いほどです。そこでここでは、よく市販で見かける防水テープの種類について、それぞれの特徴をまとめました。購入する際はぜひ参考にしてみてください。
片面接着の防水テープ
一番オーソドックスな防水テープが、片面接着の防水テープです。白色か黒色の2パターンが多く、使用する場所が見えてしまう場所であれば周囲の色に応じて使い分けするようにしましょう。蛇口の接続部分、バスタブのひび割れなどの補修、外壁の補修、配線の養生などオールマイティに使うことができます。太さも多くの種類があるため外壁には太めのテープ幅、配線などには細めのテープ幅といった具合に使い分けが可能です。
両面接着の防水テープ
片面接着の防水テープと性能は変わらず、両面に接着剤がついたテープです。既存バルコニーの上に新たに床材や人工芝を設置する際によく使われる防水テープです。DIYがお好きな方の間ではよく使われているテープで、手軽なため多くの場面で活躍しますが、数十年単位で使うことは想定されていません。あくまでちょっとしたDIYを少しの期間楽しむために使うものです。
耐熱性に特化した防水テープ
こちらは建物に使うというより、破れてしまったレインコートやピクニック用のビニルシートなどを補修する目的のとても簡易的な防水テープです。今回ご紹介しているような水回りトラブルの応急処置に使用するには強度が物足りないため、同じ防水テープでも水回りトラブルに使用する目的ではおすすめできません。
水道蛇口の水漏れには「片面接着の防水テープ」がおすすめ
数多くの防水テープがある中で蛇口の水漏れトラブルの応急処置に使うには、片面接着の防水テープが一番おすすめです。水道の蛇口であれば耐熱性や弾力性は必要なく、また両面接着である必要もありません。また片面接着の防水テープをひとつ持っていれば様々な場面で使うことができますので、万が一の時にも便利なアイテムです。水道蛇口の応急処置に何メートルも使いませんので売っている中でも少なめのテープで問題ありません。またこれからご紹介するテープの作業では、太いよりも細めのテープの方が扱いやすいため一般的な物より少し細めのものを選ぶといいかもしれません。
防水テープを使った水漏れの応急処置方法とは?
防水テープの準備はできましたか? それでは実際に蛇口に防水テープを巻いて行く作業を行いましょう。片面接着の防水テープは手で切れるものがほとんどですが、今回の作業ではテープの端は綺麗な状態の方がいいためハサミなどもあると便利です。
防水テープを巻く前に行うこと
防水テープを巻く前に、必ず巻こうとしている蛇口部分を綺麗にしておきましょう。ゴミなどが付いてしまっているとカビなどの原因になってしまったり、デコボコとしてしまい水漏れの原因にもつながります。これは防水テープも同様で、防水テープは接着面に必要以上触れないようにしできるだけ綺麗な状態で巻き付けられるよう工夫をしましょう。巻いている途中で防水テープがよれてしまったりシワが入ってしまうこともあるかと思いますが、水回り部分は繊細ですので勿体ないと思ってしまいますが、きちんとした処置をするためにも新しいテープでやり直すようにしましょう。
防水テープの巻き方手順
①該当箇所の部品を取り外す。
②防水テープを20cm程度にカットしておく。この時両端は綺麗になるようハサミでカットするようにしましょう。
③部品のネジ山2つめ、もしくは3つめあたりを避けて防水テープを巻き付ける。防水テープはきつめに引っ張りながら時計回りに巻くようにしましょう。防水テープのカットは20cmほどにしておくと大体テープを巻きつけると8~12回程度になります。回数で見るとこのくらいの回数が目安です。
④部品を戻し水漏れが直っていれば作業は完了です。
防水テープをそのまま放置すると発生するトラブルとは?
防水テープんぼ応急処置が上手くいき、安心したという方もいらっしゃるかもしれません。しかし水漏れトラブルは根本的な原因を直さない限りは、直ったとは言えない状態です。最近の防水テープはとても性能が向上しているため、実際応急処置として巻きつけただけで、その後水漏れなくこれまで通りに水道が使えてしまうなんてことも多いです。そのため気にせずそのまま使ってしまう方が多いのですが、実は防水テープをそのまま使い続けるのは危険です。そこでここでは、水漏れ修理の必要性を知っていただくためにも、防水テープの応急処置をなぜそのまま放置していけないかについてお話をしていきます。
水漏れの再発と悪化
防水テープは一時的な修理を目的として設計されているため、耐久性が高いと言われている商品でも、必ず時間とともに劣化します。防水テープが劣化していくと、テープの粘着力や防水性が低下し、テープの力が弱まり再び水漏れが発生する可能性が高まります。さらに放置することで小さな水漏れが大きな漏水に発展し、修理がより困難で高額になる可能性があります。
建物や設備へのダメージ
水漏れは必ずしも目に見えている部分だけで発生しているとは限りません。さまざまな要因が重なり合って発生してしまっていることもありますし、単純に複数個所から水漏れが発生することも珍しいことではありません。そのため、水漏れの原因を正確に究明せず修理しないで放置してしまうことで、知らない間に建物や設備に水漏れが広がり、ダメージを与えてしまっていることがあります。特に床や壁の中の微量な水漏れは気付きにくい傾向にあり、放置することでカビが発生してしまったり、ダメージを受けた床や壁が崩れる危険性があります。
カビやダニの発生
防水テープで応急処置をしたまま放置することで、やがて防水テープが劣化し、そのわずかな隙間から再び水が流れ出ている場合や、最初の水漏れに対して十分な清掃ができていない場合は注意が必要です。カビやダニが発生する可能性があります。カビは水気がある場所を好むため、水漏れしている場所や、水の拭き残しがあるような場所を好みます。ダニは多湿な環境下を好み、水垢を養分として繁殖をしていきます。特に水漏れトラブル発生後に多いのが、粉ダニの発生です。粉ダニは非常に厄介で、一度発生するととてつもないスピードで繁殖をしていきます。カビの胞子や粉ダニを口に含んでしまうことでアレルギーを発症することがあるため、特に小さいお子さんや高齢のご家族、持病がある方がいる場合は気をつけなければいけません。
水漏れトラブルはプロの業者に連絡を!
今回の記事では、水漏れトラブルが発生した場合の、防水テープを使用した応急処置をメインにご紹介してきました。しかし、防水テープはあくまで応急処置用のアイテムです。そのため、水漏れトラブルに対して、応急処置だけで済ませてしまうとさまざまなリスクがあるということも、同時に知っていただくことができたかと思います。水漏れトラブルを発見した場合は、応急処置をしていただくことはもちろん大切ですが、その後の行動としては『プロの業者に相談する』ことをお願いしています。どんなに小さなことでも大丈夫ですので、まずはプロの業者に相談をしてみてくださいね。また、今回の記事では触れていませんでしたが、給水管からの水漏れに効果のある応急処置としては、止水栓や元栓を閉めるといった方法もあります。止水栓をすぐ閉めることができる場合は、止水栓をしめるのが一番早く水を止めることができる応急処置です。お困りの際は実践してみてくださいね。
◎合わせて読みたい記事!
水漏れしたらまずは止水栓を探して! 止水栓の場所&しめ方も解説!
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まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。