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洗濯機の排水口から逆流!? 油断しがちな身近な水漏れトラブルについて

お役立ちコラム

「洗濯機からのエラー音、対処しようとしたら水がドバドバ溢れてきた!」「気付いたら洗濯機周辺が水浸しになっていた!」こんなトラブルでお困りではありませんか? 洗濯機は生活に欠かせない電化製品ですが、メンテナンスを正しく行わなければ水漏れトラブルなどに見舞われてしまうこともあります。洗濯機が水漏れトラブルを引き起こす可能性があるということを「知らなかった」という方も多いため、水漏れトラブルが発生して対処法も分からず被害が拡大してしまう・・・なんてこともあります。今回は洗濯機のよくある水漏れトラブルについてと、発生してしまった場合の対処法について解説をしていきます。どのご家庭でも発生する可能性のあるトラブルですので、知っておくことで万が一の際にも安心です。

洗濯機の水漏れトラブル、原因と対処法は?

洗濯機の下には排水口がありますが、洗濯機を設置することで見えにくくなっています。そのため普段意識しにくい部分ではありますが、小さな洗濯機でも24ℓほどの水を一度に使い排水口からの排水を行います。大きな洗濯機や量が増えると80ℓほどの水を使う事になり、その量はお風呂の半分ほどの量になります。洗濯機の水漏れトラブルが発生すると、それほどの量の水が室内に流れ込んでしまう可能性もあり大きな二次被害につながる可能性もあります。また排水口以外からでも洗濯機には水漏れトラブルの可能性が隠れています。洗濯機にはどんな水漏れトラブルが潜んでいるのか、その原因と対処法について解説をしていきます。トラブルが発生した際に冷静に対処できるよう覚えておきましょう。

排水口からの逆流

▼水漏れトラブルの原因
特に多いのが洗濯機の排水口からの逆流です。これは洗濯機の故障ではなく、普段のお手入れが出来ていない事によって発生してしまう水漏れトラブルです。洗濯機にはゴミ取りフィルターが付いており、これは衣類のゴミが排水管に流れ出ないための装置です。どの洗濯機にも付いているもので、こまめにゴミを取り除く必要があります。しかしゴミを放置してしまうと、排水困難になり洗濯機を「排水が出来ません」などといったエラーが出ます。この時に排水口部分から排水ができず洗濯機の中には水が溜まってしまっている状態になっているため、エラー解除のためにゴミ受けを開けてしまうと室内に排水できていない洗濯機内の水が流れ込んでしまいます。

▼水漏れトラブルの対処法
このようなエラーが起きてしまったら、ゴミ受けを開けてゴミを取り除く必要があります。しかしこの場合、構造上どうしても洗濯機内の水は室内側に流れ込んでしまいます。そのため大き目のバケツを用意しゴミ受けの下に置き、出てきた水を一緒に受け止めるなどの工夫をしましょう。本来であればゴミ受け部分から排水はされない仕組みですが、ゴミがつまってしまうことにより排水されなくなってしまった水が流れ出てくる可能性があります。またその時に流れ出た水は、食器棚や収納棚の下に水が入り込んでしまうこともありますので、バケツで受け止めきれなかった場合の想定もしタオルなどを下に置いて置くと安心です。大型の洗濯機でバケツでは受け止めきれなそうな排水量が予想される場合には、無理に自分で対処しようとせず、洗濯機を一時停止したままプロの業者を呼び対応を任せるという方法もあります。

蛇口からの水漏れ

▼水漏れトラブルの原因
洗濯機の給水部分からの水漏れもよくあるトラブルの一つです。洗濯機後方部分に蛇口が付いていることが確認できるかと思いますが、この蛇口部分の劣化や接続部分のゆるみなどからポタポタと水漏れが発生することがあります。洗濯機付近の水漏れは気付きにくいことも多く、気付いたら洗濯機の床部分がビシャビシャになってしまっていた、床が腐ってしまっていた・・・なんてこともあります。蛇口付近からの水漏れは目で見て分かりにくいこともありますので、怪しいなと感じた時は蛇口を実際に手で触って確認してみましょう。

▼水漏れトラブルの対処法
部品の劣化であれば新しい部品に交換、接続部分のゆるみであれば部品をしめなおすことで水漏れは落ち着きます。新しい部品はホームセンターやインターネット通販などでも手に入れることができますが、DIYの経験がなく不安、という方は無理せずプロの業者に修理を依頼しましょう。修理をするまでの間は、洗濯機部分の止水栓を止めることで水漏れは落ち着きます。給水部分の水漏れは止水栓を止めないと水がどんどん流れ出てしまいますので、水漏れに気付いたらまずは止水栓を止めることで一時的な応急処置となります。

給水・排水ホースからの水漏れ

▼水漏れトラブルの原因
洗濯機には給水ホースと排水ホースがありますが、接続部分のずれやホースの劣化などにより水漏れが発生してしまうこともあります。給水ホースや排水ホースを通して大量の水が出入りするため、場合によっては大きな水漏れトラブルにつながります。逆にちょろちょろとした水漏れであれば気付くのが遅れてしまうことも多く、気付いた時には床が腐ってしまっていたなんてこともあります。

▼水漏れトラブルの対処法
給水ホースからの水漏れであれば、洗濯機付近にある止水栓をしめることで一時的に水漏れが落ち着きます。排水ホースの場合は洗濯機を一時停止しましょう。洗濯機を止めても排水ホースを伝って水が流れ出てしまう場合がありますので、バケツで受け止めるなどの対応を行いましょう。それぞれホースのずれであればホースの戻すことで水漏れは落ち着きますが、ホースの破損などによる水漏れであればホースを交換しなければいけません。その場ですぐにできる応急処置として防水テープなどを巻くこともできますので、洗濯機稼働中であればひとまず終わるまで防水テープで乗り切ってしまうという方法もあります。自分で修理されるという方は、洗濯機稼働中はどうしても水の出入りがあるため洗濯機を使っていないタイミングでホースを交換するようにし、それでも改善しない場合はメーカーに問い合わせるなどの対応をとりましょう。

洗濯機の水漏れトラブル、放置するとどうなるの?

水漏れトラブルは洗濯機に限らず、放置すると大きな二次被害につながる可能性があります。「応急処置を施した後、そのまま使えているから修理せずに放置している」「わずかな水漏れだから修理せず使っている」という方は注意が必要です。ここでは洗濯機の水漏れトラブルを放置するとどんな二次被害が発生するか解説をしていきます。水漏れに気付いたらすぐに対処をするのがベストですが、気付かないとどんなことが起きるか知っておくと、掃除の際などに異常がないかを確認する手段としても使えます。

カビの原因になる

カビは水垢を養分として繁殖するため水回りを好む傾向にあります。また湿度や温度が高い夏場の水回りは特に注意が必要で、カビの発生条件が揃いやすくなります。暖房が効いている場所に洗濯機がある場合などは冬場でも夏場のような室温になることもあるため、注意が必要です。カビは人体にとっても健康被害をもたらす可能性があり注意が必要です。洗濯機の後ろ下の壁などがカビが発生しやすいポイントとなっています。目が届きにくい場所ですので特に水漏れなどが発生した際はカビの発生にも注意しましょう。

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床が腐る

文中でも少し触れていますが、水漏れを放置することにより床が腐る可能性があります。洗濯機の真下には防水パンと呼ばれるプラスチック製の水受けがあり、排水口付近で多少の水漏れがあったとしても基本的には防水パンで受け止めることができます。しかし給水ホースや蛇口部分からの水漏れは防水パンから外れた場所で起きてしまうため、床に水が直接落ちてしまうことがあります。床がフローリングの場合は腐る可能性があり、更に長期間放置することでフローリング部分が腐ってはがれてしまったり、崩れてしまうこともあるため注意が必要です。

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下の階に影響が出る

賃貸の方であれば下階の方へ、戸建て住宅でも2階部分に洗濯機置き場がある間取りであれば1階部分に水漏れの影響がでる可能性があります。目立たないような小さな水漏れでも、放置すれば下階の天井にシミができてしまう・・・なんてこともあり油断できません。賃貸の方であれば水漏れに気付いた際は止水栓をしめたり水を拭き取るなどして可能な限りの応急処置を行い、まずは大家さんや管理会社に連絡をするようにしましょう。賃貸の場合、修理業者の指定があったり自己判断での修繕を不可としているところもあるため、修理はどうしたらいいか管理側に指示をもらいましょう。洗濯機で下の階までドバドバ水漏れを起こすようなトラブルは考えにくいですが、可能性がある場合は下の階の住人へ家具家電の避難をするように伝えると安心です。

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壁材や家具がダメージを受ける

洗濯機の水漏れが続くと、周囲の壁材や家具が水分を吸収し、徐々に劣化が進行します。壁紙や石膏ボードは水分に弱く、吸湿すると膨らんだり変色したりするため、見た目が悪くなるだけでなく、表面が剥がれるなどの問題も発生します。さらに、家具も木材部分が膨張して反りや割れが生じることがあり、修理や交換が必要となる場合があります。見えない部分でダメージが進むと、最終的には大規模な補修が求められることも少なくありません。

電気系統への悪影響

水漏れが電気系統まで達すると、漏電や火災の危険が増大します。水は電気を通しやすく、配線やコンセントに触れるとショートが発生し、火花が飛んだりして大きな事故に繋がる可能性もあります。特に古い配線や、壁の内部で電気コードが露出している場所では、水漏れによって大きなリスクが生じやすく、火災保険などの適用が難しいケースもあるため注意が必要です。適切な対応が行われないと、建物全体に危険が及びかねません。

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悪臭や湿気による住環境の悪化する

水漏れを放置すると湿気がこもり、カビの発生や悪臭が蔓延します。カビは見えない部分で増殖しやすく、空気中に胞子を放出してしまうと部屋全体に不快な臭いが広がります。さらに、湿気を放置すると壁や床材がカビに侵食され、通常の清掃では除去しきれない場合もあります。臭いや湿気が生活空間に浸透すると、換気を行っても簡単には改善されず、空気の質が悪化するため、住環境が大幅に損なわれてしまいます。

健康被害のリスクがある

水漏れによって発生するカビやダニは、呼吸器疾患やアレルギー症状の原因となるため、家族の健康にも悪影響を及ぼします。カビの胞子は空気中に漂い、長期間吸い込むとアレルギー性鼻炎や喘息などのリスクが高まります。特に免疫力が弱い子供や高齢者にとっては深刻な健康リスクであり、湿気やカビの繁殖を防がないと日常生活の質が低下してしまう恐れがあります。

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水道料金が増加する可能性がある

洗濯機の水漏れが少量であっても、日常的に使用する洗濯機では無駄な水が流れ続けている状態が続くため、水道料金が予想以上に高くなることがあります。水漏れが数日間にわたり発生した場合、意識せずに無駄な費用がかかり、結果として家計に大きな負担を与える原因にもなります。特に水道料金が予想外に高額になった場合、家計の見直しが求められることもあり、注意が必要です。

洗濯機の水漏れトラブルを予防する方法は?

洗濯機の水漏れトラブルは、きちんとメンテナンスや点検を行うことで防ぐことのできるトラブルです。最後に洗濯機の水漏れトラブルの予防する方法について解説をしていきます。簡単にできることばかりですので、今日から是非実線してみてくださいね。

排水口とゴミ受け部分の掃除

洗濯機の水漏れトラブルで一番怖いのが排水口からの逆流です。一度起こってしまうと水が抜けるまで室内に水が流れ込んでしまうため、その後の掃除なども大変になってしまいます。普段からできる予防策として、排水口やゴミ受けの掃除を定期的に行う事です。排水口やゴミ受け部分にゴミやつまりが発生すると洗濯機がエラーを起こしてしまうこともあります。一度使ったらゴミ受けを確認する、廊下の掃除と一緒に排水口付近の掃除を行うなどして定期的に掃除することを心がけましょう。

ホースの接続部分を定期的に点検する

洗濯機の排水ホースは、洗濯機の振動や時間経過により接続部分が緩みやすく、水漏れの原因となることが多いです。特に古いホースや劣化したホースは破れやすく、放置すると大量の水漏れが発生するリスクもあります。使用頻度の高い家庭では、ホースの点検を月1回程度行い、必要であれば接続部を締め直す、もしくは劣化したホースを交換することが推奨されます。また、ホースの劣化は目視で判断しにくいため、定期的に触感での確認や異常がないかをチェックすることが重要です。頑丈で耐久性のあるホースに交換することで、水漏れリスクを大幅に軽減できるでしょう。

適切な水量で洗濯する

洗濯物の量が多すぎると、洗濯槽内での水圧が高まり、ホースや接続部に強い圧力がかかるため、水漏れが発生しやすくなります。洗濯機の容量を超えて使用すると、部品に過剰な負荷がかかりやすく、排水ホースやパイプ部分の耐久性も低下する可能性があるため、メーカーが推奨する水量・容量を守ることが重要です。また、設定水量を超えると水が外側に漏れやすくなり、内部部品にも影響を及ぼすことがあるため、特に一人暮らしで複数回に分ける洗濯が面倒な場合でも、適切な水量と衣類の量を意識して洗濯を行うことがトラブル予防に繋がります。負荷を減らすことで、洗濯機自体の寿命も長く保てるでしょう。

ゴムパッキンの劣化をチェックする

洗濯機の扉やホース接続部分には、防水のためにゴムパッキンが使われていますが、これは水や湿気に常にさらされるため、時間が経つとひび割れや硬化が起こりやすくなります。劣化したゴムパッキンは隙間から水が漏れやすくなり、徐々に気づかないうちに浸水が広がる危険があります。ゴムパッキンは数年ごとに定期的に交換が必要で、特に使用開始から5年以上経過している場合は、早急にチェックを行うことが推奨されます。また、安価な代用品を使用するよりも、純正のパーツを使うことで密閉性が保たれ、トラブル予防に効果的です。

洗濯機の水平を確認する

設置場所の床が不安定だったり、洗濯機が傾いていると、稼働中に機器が揺れやすく、排水ホースや内部パーツに負荷がかかることがあります。特に振動が大きい場合、接続部が緩んだり、ホースが破れる原因になりかねません。洗濯機の脚は調整できる場合が多いため、設置時には水平器を使って水平を保つように調整しましょう。また、特に振動が大きい洗濯乾燥機の場合は、振動を吸収するマットの使用もおすすめです。これにより、部品の寿命を延ばし、水漏れのリスクも軽減できます。

水道元栓をこまめに閉める

長期の外出や、洗濯機を使わない期間が長くなる場合、水道元栓を閉めることも効果的な水漏れ予防策です。万が一ホースが劣化していたり、部品に不具合があった場合でも、元栓を閉めておくことで大規模な水漏れを防ぐことができます。特にマンションやアパートなど、下階への影響が大きい住居では、元栓を閉めておくことで水道料金の無駄も防げ、万が一のトラブルが発生した際の損害も最小限に抑えられるため、安心です。

水漏れが起きていないかの確認

洗濯機周辺を掃除する際には、給水・排水ホースを触って水漏れが起きていないか、蛇口部分や床が濡れていないかの確認をついでに行うと安心です。手で触れるだけですので時間もかかりませんし、万が一水漏れが発生していたらすぐに気付くことができます。また定期的に給水・排水ホース部分を外して接続部分付近の掃除をしておくと、劣化や水漏れトラブルの予防にもつながります。

洗濯機の買い替えを行う

洗濯機は電化製品でもありますので必ず買い替えの時期がきます。できれば長く使って行きたいものですが、水漏れトラブルが多くなってきたり、変な音がする、洗濯物の仕上がりが悪いなどの場合は買い替えを検討するタイミングかもしれません。壊れてから急いで買い替えるよりも、メーカーの推奨する年数を目安に買い替えの検討を行っておくと、劣化による大きな水漏れトラブルが発生するリスクを減らすことができます。

まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。