水回りは、時に家全体の印象につながる大切な要素です。例えば、おしゃれな内装やインテリアを楽しめるレストランでも、トイレが古くて汚いと、その後の印象が損なわれることがあります。このような経験をされたことがある、という方もいらっしゃるかと思います。同様に、一般の住宅でも、トイレの清潔さや使いやすさが居住環境の満足度に影響を与えることがあります。親戚や友人が来た際に、自信をもって案内できるトイレにしたいという方や、自分たちが快適に利用できるトイレにしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、トイレに関するお悩み別に、オススメのリフォーム工事や費用相場について解説します。自宅のトイレにお悩みを抱えている方は、是非参考にしてみてくださいね。
お悩み別のリフォームと費用相場
トイレに関するお悩みは、ご家庭によってさまざまかと思います。使いやすくしたいとお悩みの方もいらっしゃれば、トイレの中もお洒落に見栄えをよくしたい、という方もいらっしゃいます。そのため、ここではお悩み別に行うべきオススメのリフォーム内容と、リフォームにおける費用相場についてご紹介をしていきます。具体的になにを改善したらいいか分からない、という方も多いかと思いますので、今あるお悩みに当てはめながらご覧ください。
お悩み①:和式便器から洋式便器に変更したい
トイレのリフォームでも多いのが、和式便器から洋式便器に変更したいというご相談です。トイレの使い勝手が悪いと感じている方で、具体的にお話を聞いていくと、便器そのものの使い勝手が悪いというケースがとても多いです。和式便器はしゃがんで使用をしますが、体が揺れないようにしゃがみながらも、トイレに垂直に体を向けるための体感と、用を足す際に踏ん張る力が必要になり、小さいお子さんやご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭では使い勝手が悪い場合もあります。現在ではあえて新築住宅に和式便器を採用する住宅は減りましたが、30~40年ほど前では和式便器は比較的一般的な家庭用トイレでした。そのため、その当時建築した住宅であれば、和式便器をそのまま使っているという方も多く、住人の高齢化と共に不便を感じているという方が、ご相談されることも多いです。
▶費用相場
和式便器から洋式便器に変更する場合の費用相場は、30万~50万円です。この金額は便器だけを交換した場合の費用相場で、便器交換に伴う作業費用も含まれた場合の金額です。便器のグレードや種類によって相場よりも高くなることもありますので、費用相場から大きく見積もりがズレている場合は、金額がなぜ高いのかを確認しましょう。配管やトイレの広さなどにより、使える部品や便器が決まっている場合など、費用相場よりも高くなることは可能性として十分に考えられます。
お悩み②:床からの冷えを改善したい
床材にタイルを使用しているご家庭の場合、特に冬場に床から冷気を感じやすいことがあります。タイルは高価なもので、トイレの意匠性を高めてくれたり、汚れを拭き取りやすいため掃除がしやすいという利点もあります。しかし、スリッパを履いていてもヒンヤリとした冷感が伝わることもあり、トイレのタイルに不快感を覚えるという方も少なくありません。すぐにできる改善策としては、トイレマットを引くという手もありますが、衛生面で少し気になるという方も多いかと思います。そのため、こうしたトイレの床からの冷えでお悩みの方には、トイレの床材を変えるリフォームをオススメしています。お洒落さよりも足元の温かさがほしいという方には、弾性があり冷えにくいクッションフロアをオススメしています。タイルのように冷たいのは苦手だけど、家全体の床材に統一感が欲しいという方には、フローリングもオススメです。
▶費用相場
トイレの床を張り替えた場合の費用相場は、2万~6万円です。その中でも、クッションフロアは比較的安く、2万~4万円程度と言われています。一方でフローリングは、使用するフローリング材のグレードや種類に左右されることが多く、平均で4万~6万円程度かかります。特にいいフローリング材だと、本物の木材をふんだんにあしらっているものなどがあり、トイレに使う例はあまり多くありませんが費用としては6万円以上になることもあります。しかし、一点注意が必要なのが、トイレの床が長年の劣化や水漏れなどで腐食してしまっている場合です。この場合は、腐食度合いに応じて修理費用が追加でかかる可能性がありますので、見積もり時に業者に確認をするようにしましょう。
お悩み③:収納量を増やしたい
トイレのリフォームを行う際に、一緒に行うことの多いのが、トイレの収納の確保です。トイレの収納と一言に言っても、収納はさまざまな種類があります。よくリフォームで採用される収納としては、吊戸棚型収納、ペーパーホルダーや清掃機具なども一緒に収納できるキャビネット型収納、壁に収納の穴を儲けるニッチと呼ばれる埋め込み型収納があります。どれを採用するかはデザインの好みや、トイレの広さなどにもよります。
▶費用相場
どの収納タイプを選ぶかにもよりますが、2万~6万程度がトイレ収納の費用相場となっております。しかし一部、キャビネット型収納で壁一面収納になっているタイプや、ゴミ箱一体型のタイプは費用が高額になることが多く、その場合の費用相場は20万~30万円程度となっております。収納は空間に余裕がない場合は、吊戸棚型にすることが多いですが、それ以外の場合はある程度の広さが必要となります。トイレの広さを維持したままリフォームを行う場合は、必ずしも希望した収納が配置できるとは限りませんので、現場調査の段階で業者に確認しておきましょう。
お悩み④:アクセントクロスを使いたい
アクセントクロスとは、壁の片面など部分的にアクセントとなるような色合い、質感のクロスを使うことで、空間にメリハリを出すことのできるクロスのことを言います。リビングやダイニングなどの一部分に採用される方も多く、アクセントクロスは根強い人気があります。また、トイレの中にも採用されることが多く、カフェやレストランのお手洗いのような、高級感やお洒落な空間にすることができます。アクセントクロスをご依頼いただく際、長くクロスの張替えを行っていないトイレの場合は、アクセント以外の部分も交換するようにオススメはしています。長年使うとトイレの壁紙は黄ばんできてしまったり、臭いが付いてしまうこともあります。そのためトイレ全体のクロスを交換することで、アクセント部分だけではなく、トイレ空間全体に清潔感を持たせることができます。
▶費用相場
クロスの張替えは、一般的なトイレの大きさである3畳ほどの広さで、3万程度が費用相場となっております。クロスがハイグレードのものであったり、汚れが付きにくい、防臭効果があるなどの機能性のあるクロスになると、工事金額が費用相場の2倍程度になることもあります。費用を抑えたいという方であれば、アクセントクロスだけいい物を使うなどすることで、高級感を維持しつつ低予算でのクロスの張替えができます。
お悩み⑤:手すりを付けたい
ご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭で多いリフォームが、手すりの後付けです。新築当初は必要ないと付けなかった手すりでも、ご家族のご高齢化により後から必要になるというケースはよくあります。トイレの便座に座る、立ち上がるという動作は、意外にも筋力を使う動作です。そのため、ご高齢の方には少し大変な動作です。しかし、トイレの横に手すりをつけると、そうした負担が大きく軽減され楽にトイレを使用できるようになります。
▶費用相場
トイレの手すりは、その他のリフォームと合わせて行われることが多いですが、単体であれば費用相場は4万円程度となっております。ただし、トイレが狭すぎる場合は、設置が難しいケースもあります。逆に広いトイレであっても、便座と近い壁側にトイレのウォシュレットパネルがついていたり、収納が付いているなどの関係で、そのままでは手すりがつけられないケースもありますので、当てはまるという方は業者に相談しましょう。手すりが必要である場合は、トイレスペースを拡張する、パネルの移動や収納の撤去などが必要となることもります。
弊社のトイレリフォーム実例をご紹介!
トイレのリフォームには、さまざまなケースがあると知っていただけたかと思います。しかし、実際の施工例がないとなかなかイメージがしにくいかと思いますので、弊社で実際に行った施工例と工事内容をご紹介していきます。今回ご紹介するのは一部ですが、リフォームを検討する際の資料としても、是非参考にしてみてくださいね。
実例①:和式便器から洋式便器へリフォーム
和式便器から洋式便器へリフォームを行った、Y様邸のトイレの実例です。beforeでは、大きな段差の先に和式便器が設置されています。こうした形は、和式便器が主流だった頃のベーシックな日本家庭のトイレの形ですが、大きな段差がある分転倒リスクもあり危険があります。そのため、afterでは和式便器を取り除いた後に段差をなくし、全てフラットな床面にした状態で洋式便器を取り付けています。その際に取り除いたタイルの部分は、ボードを重ねて触れても怪我しないように施工しています。既存タイルの撤去や壁面クロスの張替えは行わず、お困りの部分をピンポイントでリフォームした例となっております。
◎施工実例はコチラから!
和式トイレから洋式トイレへリフォーム
https://www.elife-suidou.com/2020/05/12/263/
実例②:劣化したトイレを交換
こちらはY様邸のトイレ本体を交換した際の、実例写真となっております。トイレが劣化し、所々黒ずんでしまっている様子が伺えます。トイレは陶器であるため頑丈な造りにはなっているものの、長い期間使うことで汚れが落ちにくくなってしまったり、ひび割れしてしまうことがあります。トイレ本体の交換を行うだけでも、写真で分かるように見違えるようにきれいになりましたね。便器がきれいだと、清潔感も更に高まります。
◎施工実例はコチラから!
トイレ交換
https://www.elife-suidou.com/2020/05/28/286/
実例③:トイレ交換と床材張替え
こちらはA様邸にて、トイレ本体と床材の張替えを行ったリフォーム実例です。リフォーム前もとてもきれいに使われているご様子でしたが、トイレを新しい物に交換したいとのご要望でした。また、どうせトイレを交換するなら床も一緒にきれいにしたい、とのことで、床材をクッションフロアに張り替える作業を行いました。トイレ全体の雰囲気はそのままに、トイレ本体や床材が新しくなることで、トイレ全体が明るい印象になりました。
◎施工実例はコチラから!
渋谷区 トイレ交換及びクッションフロア張り替え
https://www.elife-suidou.com/2020/10/09/9652/
トイレリフォームは水漏れ対策にも効果的!
今回は、トイレのリフォームについてのご紹介でした。お悩みに対する適切なリフォーム内容は、見つかりましたでしょうか。トイレでのリフォームでは、具体的にどこを新しくしたいといったご相談もある一方で、「どこを変えたらよくなりますか?」とご質問をいただくこともあります。そのため、リフォームを依頼するからと言って、リフォーム前に全ての内容やイメージを、完全に固めていなくても大丈夫です。現場確認をしながら、お悩みを伺い共有することで、一緒に解決策のご提案もさせていただいております。また、リフォームはさまざまなトイレの古くなった部品を確認したり、交換するいい機会です。普段気付けなかった部品の劣化や、水漏れトラブルなどにも業者がいち早く気付くことができ、その場で修理することも可能です。リフォーム中にトイレのトラブルが見つかることは実は意外にも多いです。もちろん普段からの水漏れ対策や、気付いた際の修理なども大切ですが、リフォームを行い古くなった部分を取り除くことで、水漏れのリスクを減らすことができます。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。