ふとした時に「水道水が臭い」と感じることはありませんか? お住まいの立地環境や排水管設備の関係で、水道水に臭さや味の変化を感じることがあります。そのほとんどが体に害はないと言われているものの、口にする水や体に触れる水であれば、臭いや味に違和感があると不安になってしまいますよね。また中にはトラブルが発生して水道水が臭っている場合があり、口にすると健康を害する危険性がある場合もあるため、臭いを見極め使うことは大切です。今回はそんな水道水が臭う原因と、臭いに対する対処法について詳しく解説をしていきます。今水道水の臭いにお悩みの方や、引っ越しなどで住む地域が変わり水道水に不安があるという方は、是非参考にしてみてくださいね。
水道水が臭い原因とその対策法とは?
水道水の臭いにはいくつか種類があり、また臭ってしまう原因もそれぞれです。そのため対処法も異なります。ここでは、まずは水道水が臭ってしまう原因について知り、ご家庭のお悩みはどの原因に当てはまるかを考えていきましょう。
塩素臭
▶臭いの原因
日本の水道水は、塩素による消毒をされています。塩素による消毒には、水道管内での感染症の蔓延や雑菌の繁殖などを防ぐ目的があります。厚生労働省が公表する水道法によって、残留塩素濃度は蛇口から出てくる水を基準にし、1ℓあたり0.1㎎以上の濃度を保持しなければいけないと規定されています。そのため、日本国内どの水道水にも塩素が含まれています。夏は気温上昇により水道管の水が温められてしまう関係上、雑菌が繁殖しやすくなることを危惧し、各地の浄水場などでは冬よりも塩素量を多めに注入していることが多いです。その結果、涼しい季節には感じなかった塩素臭を夏になって感じやすくなるといった現象も起きやすくなります。
▶臭いの対策法
一番手間がなくて済むのが、後付けタイプの浄水器の設置です。浄水器が蛇口手前で塩素を取り除いてくれるため、今まで通り蛇口をひねるだけでストレスなく使うことができます。また浄水機能のついた蛇口をリフォームで取り付けるのもオススメです。こうすることで、デザイン性にも重視しながら塩素臭を取り除くことができます。その他に手軽な方法では、水道水を沸騰させて使うという方法があります。水道水は10分間ほど沸騰させることで塩素が抜けるため、臭いはなくなります。ただし沸騰させた水道水には塩素の消毒効果がなくなってしまうため、長い時間放置してしまうと雑菌繁殖などのリスクがあがります。できればその場で飲む分だけ沸騰させ、氷などで冷やしてのむなどの工夫をしましょう。
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サビ臭
▶臭いの原因
水道水がサビ臭い、飲んだら鉄の味がした、赤茶色の水が出るなどこれらの症状がある場合は注意が注意が必要です。水道管にはいくつかの種類がありますが、金属製の水道管を使っている場合、水道管の老朽化により水道管内に付着したサビが水道水に紛れ込んでしまっていることがあります。
▶臭いの対策法
蛇口をひねった時に最初の方に出る水だけがサビ臭い、程度であればサビ臭が取れるまで少し水を流すだけで改善します。または、サビ臭さをとってくれる浄水器を使用することで、気にならなくなります。しかし慢性的に茶色の水が出る、サビ臭いなどの場合は水道管の老朽化が著しい可能性もあり、交換を検討する必要があります。この場合、まずは水道局や水回り専門業者に連絡し、詳しい状況を調査してもらいましょう。
シンナー臭
▶臭いの原因
新築の住宅にお住いの方や、配管を新しいものに変えたという方でよく起きるトラブルが、水道水のシンナー臭です。水道管を新設、交換するにあたりシンナーが含まれる接着剤を使用します。しかし、シンナーが水道管内に染み込んでしまうことで、水道水がシンナー臭くなってしまうことがあります。
▶臭いの対策法
シンナーは人体に悪影響を及ぼすため、シンナー臭がする場合は水を飲まないようにするなどの注意が必要です。ほとんどの場合、少し水を流しておくことで、その後はシンナー臭がなくなります。ですので、まずは水を出しっぱなしにして様子をみましょう。念のため十分な換気を行った上で水を1~2分程度出しっぱなしにしても、シンナー臭が消えないなどの場合は、安全のために施工を行った場所をもう一度確認する必要があります。施工を行った業者に連絡をし、調査をしてもらうようにしましょう。
下水臭
▶臭いの原因
大きな災害や豪雨などの後に、水道水から下水のような臭いがすることがあります。この場合、水道管の破損により周辺の土砂などが水道管内に入り込んでしまっていたり、工事の際の施工不良などが考えられます。下水臭の他に、ドブのような臭いや土臭さがすることもあります。トラブルが起きた配管が近い場合、水も薄茶色やドブ色になってしまうことがあります。
▶臭いの対策法
自宅でできる対策法としては、水を使わない一択です。下水臭がする場合は水が衛生的な状態ではないことが明らかですので、水に触れない飲まないが一番です。またお住まいの自治体や水道局に問い合わせたり、トラブルについての呼びかけなどがないか確認しましょう。水道管の復旧を待つしか方法がないため、この場合は必要な飲料水などを買ったり、補給を取りに行くなどが必要になります。復旧後は最初の水はしばらく茶色やドブ臭さが抜けない場合がありますが、しばらく流しておくことできれいな水道水になります。
マンションの場合は貯水槽が原因のこともある!
ここまでで、水が臭う原因とその対策法について解説をしてきました。しかし、お住まいの住宅がマンションであれば、マンションの給水方法が原因で水が水が臭うことがあります。特に貯水槽をお使いのマンションでは、梅雨時期から夏にかけて臭いが強くなることがあります。お住まいのマンションの給水方法については管理会社に確認することができますので、これからご紹介する給水方法に当てはまる場合は、臭いがあることを管理会社に伝えて調査をしてもらうことが大切です。それでは、マンションの水が臭う原因について一緒に見ていきましょう。
マンションの給水方法は3種類
まずはマンションの給水方式について簡単にご説明します。今現在使われているのは、以下の3種類です。
・直圧直結給水方式
・増圧直結給水方式
・貯水槽水道方式
直圧直結給水方式と増圧直結給水方式は、貯水槽を経由せずに各住戸の蛇口に給水を行う方法です。直圧は排水管の圧で、増圧はポンプで直圧だけでは遅れない階層の住戸に給水可能です。この2つは基本的にご紹介したような内容が原因で水が臭うことがあり、一戸建て住宅と大きく違いません。貯水槽水道方式は現在では使われることは減ってきたものの、古いタイプのマンションではこの給水方法で給水が行われています。貯水槽水道方式はその名前の通り、貯水槽に水が溜められ、そこから各住戸に給水されます。断水などの際に貯めた水を使うことができるなどメリット面もありますが、時に貯水槽水道方式の供給方式特有の水のトラブルが発生することがあります。
貯水槽水道方式で起きやすいトラブル
貯水槽水道方式は、適切に管理がされていないと、衛生的な状態を保つことができません。特にこれからの時期、気温の上昇に伴い貯水槽の水の温度も上がるため、管理会社は定期的な点検・清掃、水質管理などどの適切な管理が求められます。しかし、きちんと管理されていないと貯水槽の中で藻や害虫が発生することがあり、結果として水が臭ってしまったり、細菌が繁殖した水が蛇口から出てきてしまうといったトラブルが発生することがあります。
水質に不安がある場合はすぐに管理会社に連絡を
直圧直結給水方式、増圧直結給水方式、貯水槽水道方式どれをとっても、マンションなどの賃貸にお住いの場合は、自分で業者を呼ぶと言ったことはでいません。そのため、水のトラブルや不安点があった場合は、まずは大家さんや管理会社に連絡をして、点検の依頼をしてもらうようにしましょう。勝手に業者を呼んでしまうことで、大家さんや管理会社とトラブルになってしまうこともありますので、急を要する場合でもまずは大家さんや管理会社に確認をしてから行動をするように心がけましょう。急を要する場合で、万が一大家さんや管理会社に連絡がつながらないという場合は、以下に大家さんや管理会社以外の連絡先を記載しておりますので、そちらも参考にしてみてくださいね。
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管理会社が休みの場合の水漏れトラブル!どのように対応すればいい?
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まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。