「家にいると、どこからかカビ臭や下水臭がする」「水道使用量は特別変わらないのに、なぜか今月は高かった」と、お悩みの方は要注意です。こうした住宅の異臭や水道使用量の違和感は、水漏れトラブルの可能性が高くなります。また水漏れトラブルの中でも、普段目につきにくい床下で水漏れが起きている可能性があります。水回り設備は私たちの生活に欠かせない便利な設備ではありますが、時にそれぞれの水回り設備につながる床下に設置されている排水管や給水管から、水漏れを引き起こすことがあるのです。本記事ではそんな床下からの水漏れの危険性や、水漏れの原因、また水漏れが起きているかどうかの確認方法について詳しく解説をしていきます。
床下からの水漏れはなぜ危険?
床下からの水漏れと聞くと、少なくとも住宅にダメージがかかってしまう可能性については、なんとなく想像ができますよね。しかし、意外にもその危険性については、知らない方は多いものです。ここでは、床下で水漏れが発生していることの危険性を知っていただくためにも、床下からの水漏れの危険性やリスクについてお話をしていきます。
建物が脆くなる
床下と呼ばれる部分には、建物を支えるための梁、柱、基礎などの構造体が含まれます。これらの構造体は、建物の安全性を確保するために綿密な計算を元に配置が決められており、建物にとっては欠けてはいけない重要な骨組み部分となります。しかし、水漏れによって骨組み部分である構造体が腐食してしまう可能性があるため、建物全体の耐久性が低下し脆くなるリスクがあるのです。
地盤沈下が起きる
水漏れが1階部分の床下で発生しており、長い期間気付けなかったとなると、水が地盤面に浸透し地盤沈下を引き起こすリスクがあります。まれではあるものの、給水管からの水漏れの場合は特に水量が多く漏れ出す水も給水管の圧力により勢いがあることが多いため、気を付けなければいけない水漏れトラブルのひとつです。
カビが発生する
水漏れにより、床下でカビが発生する可能性があります。カビは高温多湿の環境を好み、水垢を養分とします。通気性の悪い床下はカビはより活動しやすい環境になるため、あっという間にカビが広がってしまうのです。「カビ臭い」と感じる原因としては、カビが成長・繁殖する際に放出する揮発性有機化合物(VOCs)や微生物の代謝物質などが独特な臭いを放つためです。長い期間放置してしまうことで、やがて室内側にもカビが出てきてしまい、内装にも影響を与えることがあります。
健康被害が発生する
カビが放出する胞子は、人間の目に見えないほど小さな物質のため、気付かない間に吸い込んでしまうことがあります。カビは人間にとって多くの場合、有害な物質であるため、吸い込むことでアレルギーを発症する可能性もあるのです。小さいお子さんや高齢のご家族、また喘息などの持病を持っている方にとっては、特にカビは危険な存在と言えます。
下水臭さくなり衛生面が悪くなる
排水管から水漏れしている場合は、給水管ほど勢いよく水漏れするリスクは少ないものの、本来なら生活排水として処理されるはずの汚水が住宅内にとどまってしまうため、下水臭さが気になるようになったり衛生面が悪くなります。生活排水の汚染により害虫が発生する原因にもなり、臭い以外の部分でも建物や生活に大きな影響を与えてしまうのです。
床下からの水漏れが起きる原因とは?
床下からの水漏れは、さまざまな危険があることを知っていただくことができたかと思います。しかし、床下にある排水管や給水管は普段触れることはありませんよね。それなのになぜ水漏れが起きてしまうのでしょうか。ここでは、床下から水漏れが起きてしまう原因について解説をしていきます。
配管の劣化
排水管や給水管は、一度設置したらずっと使える、というわけではありません。比較的配管が長持ちするようになった現在でも、20年~30年に一度は新しい配管に交換する必要があるのです。しかし多くの場合、配管は目に見えない場所にあるため、点検や交換の意識が向きにくく水漏れを起こしてから交換依頼される方が多いのが現状です。配管の水漏れは過去に公的機関などでも発生している身近な問題のため、しっかりと点検して行く必要があります。
配管のズレや破損
地震や自然災害に伴う地盤沈下、または配管の部品の劣化などにより、配管にズレや破損が生じることがあります。配管のズレや破損は、床上部分でも起きる可能性がありますが、目に見えない床下部分で発生してしまうと気付きにくいことが多いです。配管は丈夫な素材ではあるものの柔軟性がないため、特に地震などの衝撃には注意しなければいけません。
床下の水漏れの有無を確認する方法とは?
床下から水漏れを起こす原因は、配管にトラブルが起きているかどうかを確認する必要があります。しかし、普通に生活している中で、床下の配管を確認することはまずありませんよね。「どうやって床下の水漏れを確認すればいいの?」思われる方がほとんどではないでしょうか。そのためここでは、自分でもできる床下の水漏れの有無を確認する方法について、詳しく解説をしていきます。カビ臭や下水臭、水道料が高くなったなど、原因不明のトラブルに悩まれている方は、是非参考にしてみてくださいね。
床下点検口から直接床下を確認する
一番分かりやすいのが、床下点検口を開けて直接床下を確認する方法です。ただし注意したいのが、床下点検口は本来業者が点検をするのに使用する場所で、慣れている業者ではないと水漏れしている排水管の特定などは難しいという点です。特に狭く暗い床下では、慣れていない方が入り込むには怪我や迷子になってしまうリスクもあります。そのため床下点検口は入らずに、開けて湿度や水漏れの確認を目で見える範囲で行う程度にとどめましょう。床下が明らかに湿度が高い、点検口の裏側に水滴が付いている、カビや下水臭い、また水漏れしていることが確認できる場合は、配管トラブルの可能性が考えられます。
床に耳を当てて音を聞く
床に耳を当てて、ポタポタ、シャーシャー、ゴウゴウなどの異音があるか確認しましょう。床下からは本来何の音もしないはずですが、今お伝えしたような異音がする場合は、配管からの水漏れが考えられます。排水管では控えめな音、給水管では勢いのある音がすることが多いです。
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壁の中から音がしたら水漏れかも!? 気付いた時の対処法と予防策について
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水道メーターを確認する
給水管の水漏れ確認に使えるのが、水道メーターの確認です。水道メーターは使用量に応じて数値が動くため、住宅の水漏れを確認することができます。水道メーターを確認する際にはまずは水の使用を中止しましょう。その後に水道メーターのパイロットと呼ばれるメーターが動いている場合、住宅のどこかで水漏れが発生している可能性があるということが分かります。水道メーターの詳しい説明については、以下の記事でも解説をしておりますので、合わせて確認をしてみてくださいね。
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まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。