キッチンや洗面所などで使われることの多い、シングルレバー混合水栓ですが、劣化や故障により水漏れを起こすことがあります。毎日使う水回り設備の水栓だからこそ、突然の水漏れトラブルに困ってしまうこともありますよね。そのため本記事では、シングルレバー混合水栓の水漏れの原因を解説しながら、万が一の際の応急処置の方法をご紹介していきます。
シングルレバー混合水栓とは?
シングルレバー混合水栓という言葉を、初めて聞いた方も多いかもしれません。現在は多くの家庭で採用されているシングルレバー混合水栓ですが、他の水栓とどう違うのか、よく分からないという方も多いのではないでしょうか。そのためまず最初に、シングルレバー混合水栓についての解説をしていきます。
ひとつのレバーで温度・水圧調整が可能
シングルレバーという名前の通り、水栓のレバーがひとつだけなのがシングルレバー混合水栓です。そのため、お湯や水などの温度調整の他に、水圧などの調整もひとつのレバーで行います。好みの温度や水圧に簡単に調整できる点が、シングルレバー混合水栓のメリットです。見た目が洗練されて見える他、操作方法もレバーを動かすだけとシンプルなため、握力が弱い小さなお子さんや高齢者なども簡単に操作することができる水栓です。しかしその一方で、ひとつのレバーだけですべてを管理しているため、厳密な温度調整や水圧の調整が難しい部分もあります。
水回り設備の水栓として主流
シングルレバー混合水栓は、その使い勝手のよさや見た目のシンプルさから、水回り設備の水栓としては主流となってきました。また住宅だけではなく、商業施設やオフィスなどの水栓にも使われていることが多くなりました。現在は水栓のデザインも豊富なため、さまざまな姿形をしたシングルレバー混合水栓が増えており、デザインが豊富なのも人気がある理由のひとつです。
シングルレバー混合水栓から水漏れする原因とは?
シングルレバー混合水栓が水漏れする原因には、大きく分けて4つあります。水漏れが発生してしまった時に、どの部分から水漏れをしているか確認することで、大体の水漏れ原因を知ることができます。ここでは、シングルレバー混合水栓から水漏れしてしまう原因について詳しく解説をしていきます。
蛇口先端(吐水口)からの水漏れ
蛇口の先端から水漏れを起こしている場合は、内部部品の劣化や故障が考えられます。具体的な部品名としては、蛇口内部に設置されているパッキンや、バルブカートリッジがあげられます。どちらも使用しているうちに劣化や摩耗を引き起こし、ひび割れや故障につながりやすい部品です。故障の初期症状としては、蛇口をしめているのにポタポタとした水漏れが続く、温度調整が上手くできないなどがあります。
蛇口本体(スパウト)からの水漏れ
蛇口の胴体部分にあたるところから水漏れしている場合、内部部品の劣化や故障、汚れの蓄積による水漏れが考えられます。内部部品としては、蛇口先端の水漏れと同様にパッキンやバルブカートリッジのトラブルが、水漏れの原因になっている可能性が高いです。また蛇口本体部分は水垢や石鹸カスなどが付きやすい部分のため、汚れが蓄積することにより部品の劣化を招いている可能性もあります。
蛇口レバー下部からの水漏れ
蛇口のレバー下部からの水漏れの場合は、パッキンやバルブカートリッジの劣化や故障、レバーと本体をつなぐナットのゆるみや錆び付きによる劣化が考えられます。ナットのゆるみが原因でレバー下部から水漏れしている場合には、レンチなどでナットをしめ直すことで改善しますが、錆び付きなどで劣化している場合はナットを交換する必要があります。
蛇口本体下部からの水漏れ
蛇口の本体下部、洗面ボウルと水洗の付け根部分から水漏れをしている場合は、パッキンの劣化や給水管の接続不良の可能性があります。給水管の接続不良で水漏れが発生している場合は、洗面ボウル下の収納部分にも水漏れ被害が拡大することがあり、また勢いのある水漏れを引き起こす可能性もあるため注意しなければいけません。
シングルレバー混合水栓から水漏れした場合の応急処置とは?
シングルレバー混合水栓から水漏れしてしまう原因について、知っていただくことができたかと思います。しかし、水栓からの水漏れは個人で修理対応するのが難しい部分でもあります。そのため、水漏れをしたら業者に依頼して修理してもらうことが大切です。とは言っても、業者が到着するまでの間、目の前の水漏れをどうにかしたいと考えるのは当然ですよね。被害が大きければ水道代だけではなく、周辺への被害の拡大も気になるところです。そのためここでは、業者が到着するまでの間にできる水漏れの応急処置の方法について解説していきます。
止水栓をしめる
水漏れを確認したら、まずは止水栓をしめることが大切です。止水栓はキッチンや洗面所であればシンク下収納の奥にあります。止水栓のハンドルには、手で回してしめることのできるハンドル型や、マイナスドライバーを使用してしめるマイナス溝型があります。ハンドル型とマイナス型の止水栓、どちらに該当するかを確認し、マイナス溝型の場合はマイナスドライバーを用意しましょう。止水栓をしめる際は時計回りにまわすことでしめることができます。ただし、しめた際に回した回数を覚えておくようにすると、止水栓を再び開ける際に便利です。
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止水栓がなければ元栓をしめる
お風呂などの水栓の場合は、お風呂場に止水栓そのものがないこともあります。またはあってもパネル内部や、蛇口サイドを分解する必要があるなどで、見つけるのが難しいケースもあります。そのため止水栓がない、もしくは見つけられない場合は、元栓をしめるのもひとつの方法です。元栓は敷地内地面のメーターボックスに埋め込まれているか、共同住宅であれば各戸の玄関わきのメーターボックスに設置されていることもあります。共同住宅の場合は他の住宅の元栓をしめないよう十分配慮し、また同居家族がいる場合は元栓をしめることを伝えてからしめるようにしましょう。元栓も止水栓と同様のしめ方ですが、長い期間放置していると錆び付きなどでしめにくいこともあります。
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拭き取り掃除や家具家電の移動を行う
水漏れの被害が大きく、周辺に水が飛び散ってしまっていたり、キッチンなどで付近に家具家電がある場合は被害が拡大しないように、拭き取り掃除や移動を行っておくと安心です。水道水は蒸発することで水垢汚れの原因になることもありますし、水が床材や家具に染み込んでしまうことでシロアリ被害やカビの原因につながることもあります。そのためちょっとした水の飛び散りでも、しっかりと拭き掃除を行っておくようにしましょう。家電の場合は、感電リスクもあるため、移動の際に電源を抜く場合は水で濡れた手でコンセントに触れないよう注意が必要です。
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まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。