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給湯器のエラーコードまとめ! エラー内容&解消法を解説!

お役立ちコラム

「突然お湯が出なくなった」「お湯の温度が不安定」など、こうしたお湯に関するトラブルは多くの場合、給湯器が原因で発生します。住宅のお湯を作り出す重大な役割がある給湯器ですが、ガス・水道・電気が関わる設備であるため、さまざまな問題が複雑に絡み合った結果トラブルの原因もさまざまです。しかしその一方で、給湯器を見ただけではトラブルの原因を判断することは確かに難しいのですが、何らかのトラブルが発生した際に給湯器操作パネルに表示されるエラーコードを確認することで、エラー内容を把握し対処することは可能です。ここでは、給湯器のエラーコード別のエラー内容と、エラーの解消法について詳しく解説をしていきます。

給湯器のエラーコードは、ただ故障の内容を伝えるだけではなく、発生場所や発生原因を伝えてくれるものでもあります。1995年以降に製造されている給湯器では主要エラーコードが統一されているため、現在普及している大手の給湯器では、メーカー問わず主要エラーコードは統一されています。では、給湯器のエラーコードを読み解くにはどんな点に注目すればいいのでしょうか。給湯器のエラーコードの基本的な読み方について、実際のエラーコードを参考にしながら一緒に見ていきましょう。

エラーコードは大きく分けると、2桁のものと3桁のものがあります。その中でも2桁のエラーコードは、給湯専用機に表示されるエラーコードとなっております。代表的なエラーコードは以下の通りです。ただし、2桁の数値でも「88」は点検時期のお知らせですので、エラーコードではありません。

03:浴槽排水栓、リセット不良
05:風呂アダプター、循環アダプター
10:給排気異常、対震自動消火装置作動
11:点火不良
12:途中失火
13:CO2センサー作動
14:過熱防止装置作動
15:貯湯缶体サーミスタ異常
16:出湯温度異常(高温検知)
31~39:サーミスタ異常
61:燃焼ファン異常
63:風呂ポンプ、循環ポンプ
70:電飾基板異常
71:電磁弁駆動回路
72:炎検出回路
73:電装ユニット設定ミス
90:燃焼異常
99:燃焼異常に伴う機器停止

3桁のエラーコードは、2桁よりも情報が多くなっています。左側2桁はエラーの内容、右側1桁はエラーが発生している場所を表示しています。右側1桁のエラーコードは0~4までの5種類があり、エラーコードの内容は以下の通りです。

0:共通
1:給湯
2:追い炊き
3:暖房
4:浴室乾燥機、床暖房等

上記を踏まえると、以下の3桁のエラーコードがより分かりやすくなります。ここでは大手で使われている一般的なエラーコードを記載しておりますが、メーカーにより表記名が違うことがあるため、詳細はメーカーのホームページや説明書をご確認ください。

011:給湯燃焼許容時間超過、給湯を60分異常連続運転
012:ふろ燃焼許容時間超過、追いだきを90分以上連続運転
032:浴槽の排水栓締め忘れ、湯張り時間超過
034:誤配管判定
043:暖房水渇水検出、暖房水が減っている
100:給湯能力ダウン運転
101:給湯出力ダウン運転、給湯残火検出
102:ふろ機能寿命予告運転
103:暖房燃焼改善運転、暖房燃焼異常
110:点火不良、燃焼制御装置異常
111:給湯点火不良、給湯側の点火エラー
112:ふろ点火不良、追いだき不良
113:暖房点火不良、暖房側の点火エラー
120:途中失火
121:給湯途中失火
122:ふろ途中失火
123:暖房途中失火、暖房立ち消え安全装置作動
130:COセンサー、不完全燃焼防止装置作動
140:過熱防止装置、温度ヒューズ作動
161:給湯沸騰検知
162:風呂異常過熱
163:部分凍結異常、暖房湯温コントロール不能
170:ドレンタンク水位電極水位異常
173:暖房水微小漏れ
190:2次側電路の地絡
200:給湯残火安全装置作動、空だき安全装置作動
208:過熱防止装置回路断線
252:ふろ水流スイッチの異常、ふろの水の循環が確認不可能
290:中和器水位異常
291:中和器水位電極異常
310:低温感知サーミスタ異常、給湯入水サーミスタ異常
312:ふろサーミスタ異常、ふろ温度センサー異常
313:暖房高温サーミスタ異常
321:給湯サーミスタ異常、給湯温度の温度センサー異常
322:ふろ往サーミスタ異常、湯はり・追いだきの温度センサー異常
323:暖房低温サーミスタ異常
324:床温センサー異常、床温サーモ異常
331:熱交サーミスタ異常
341:給気サーミスタ異常
350:オイルサーミスタ異常、水管サーミスタ異常
380:COセンサー異常
390:燃焼室温度センサー異常、給気・燃焼関係のサーミスタ異常
392:バーナセンサー異常、ふろ側燃焼部分の温度センサー異常
393:バーナセンサー異常、暖房側燃焼部分の温度センサー異常
430:ドレンタンク水位電極異常
432:水位センサー異常
433:暖房水位電極異常
502:湯はり不良
510:ガス電磁弁異常、ガス遮断機能異常
511:給湯ガス電磁弁異常
512:風呂ガス電磁弁異常
513:暖房元ガス電磁弁異常
520:ガス比例弁異常
521:給湯ガス比例弁異常
523:暖房ガス比例弁異常
543:暖房補水異常
560:ドレン排水切替弁異常(三方弁)
562:湯張り電磁弁異常
570:ドレン回路切替弁異常(四方弁)
580:ドレン排水切替弁異常(ユニット側)
610:燃焼用ファン異常
611:給湯燃焼ファン異常
612:ふろ燃焼ファン異常
613:暖房燃焼ファン異常
632:ふろ水流スイッチ異常、ふろ循環ポンプ異常
633:ふろポンプ回路異常
640:ドレンアップポンプ異常、電気制御系統異常
642:風呂ポンプ異常
643:暖房ポンプ異常、ドレンアップポンプ異常、電気制御系統異常
651:水量サーボ異常
661:バイパス水量サーボ異常
662:追いだき熱動弁開弁異常
700:ガス比例弁回路異常
710:電子ユニット異常・ふろポンプ回路異常
720:疑似炎検知
721:給湯疑似炎検知
722:ふろ疑似炎検知
723:暖房疑似炎検知
750:ドレン排水制御電子ユニット通信不良
760:燃焼制御回路の故障
763:信号線誤接続、給湯機器本体とリモコンの通信不良
888:点検時期警告表示、標準使用期間経過
900:給排気閉塞異常
901:給湯給排気閉塞異常
902:ふろ給排気閉塞異常
903:暖房給排気閉塞異常
910:配管誤接続
920:中和器寿命警告表示
921:中和器寿命警告表示
930:中和器寿命
931:中和器寿命
970:暖房試運転エラー
980:冷房試運転エラー
990:運転停止
991:給湯機能停止
992:ふろ機能停止
993:暖房機能停止

給湯器のエラーコードには、とても多くの種類が存在すると知っていただくことができたかと思います。では、実際にエラーが発生してしまった場合はどのような方法で解決するのが適切なのでしょうか。全てをご紹介するのは難しいため、ここではよくあるエラーコードとその解決策についてご紹介させていただければと思います。

エラーコード012は、ふろ燃焼許容時間超過、追いだきを90分以上連続運転という意味を持つエラーコードで、もっと分かりやすく言うと追い炊きのし過ぎによるエラーです。追い炊き機能がある浴槽は増えてきましたが、追い炊きを何度も繰り返し行ってしまうことで、浴槽の中が非常に高温になり火傷などのリスクが高まります。012のエラーコードが出たら、リモコンの電源をリセットすることで解消されます。エラーコードが出ているということは非常にお湯が高温であるため、お湯が冷めるまで触らないよう注意が必要です。012エラーコードの後に入浴したい場合でも、1時間程度時間をあけてお湯の温度の様子を見る必要があります。

エラーコード032は、浴槽の排水栓締め忘れ、湯張り時間超過という意味を持つエラーコードです。これは追い炊きをする際にお風呂の排水栓が閉まっていないため、閉め忘れがあることを教えてくれるエラーコードです。家族が入浴し間違ってお湯を抜いてしまい、その後キッチンなどから追い炊き操作などを行うことで起きることも多く、大きな問題につながることはほとんどありません。入水栓を閉めてから、もう一度追い炊きボタンを押すことでエラーコードは解消されます。

エラーコード111は、給湯点火不良、 点火不良という意味を持つエラーコードです。2桁で11と表示されることもあります。給湯器の本体は、多くの場合室外に設置されていることがほとんどです。そのため、天候の影響を受けることもあり、天候不良の際や寒い日などは給湯器が影響を受け、上手く点火されずお湯を作り出せない状況になってしまうこともあります。天候の影響の場合は、天候が落ち着くまで待つしかありません。寒い日などでは給湯器内の配管などが凍結していることもあるため、自然解凍を待つことで解消します。それ以外では、ガスの元栓があいていない際にも点火不良を引き起こす可能性があるため、ガスの元栓が閉まっていないかの確認をしておくようにしましょう。

エラーコード140は、過熱防止装置作動、過熱防止装置作動という意味を持つエラーコードです。140のエラーコードは給湯器本体がなんらかのトラブルにより、異常に高温になっている状態です。放置してしまったり給湯器を無理矢理使用し続けようとすることで、給湯器からの火災につながりかねない緊急性の高いエラーコードですので、ただちに使用を中止し業者に連絡をしましょう。

エラーコード290は、中和器水位異常、ドレン排水中和器水位異常という意味を持つエラーコードです。給湯器の種類によっては、排水を外に排出するためのドレン配管と呼ばれるものが存在します。このドレン配管に異常が起きると、エラーコードに290という表示がされるようになります。原因としては、ドレン配管内に落ち葉や害虫の死骸などが詰まってしまってエラーを起こしている場合もあれば、配管凍結を起こしている場合もあります。まずは給湯器の電源を切り、ドレン内を確認して清掃を行うか、配管の凍結が見られる場合には自然解凍を待ちましょう。

エラーコード760は、燃焼制御回路の故障を意味するエラーコードで、給湯器本体の電気基盤や回路、リモコンパネルにトラブルが発生している状態です。落雷や台風などの天候の影響を受けて故障をすることが多く、放置することで火災につながるリスクもあります。そのため直ちに使用を中止し、業者に連絡をして対応をしてもらうことが大切です。

ここまでで給湯器のよくあるエラーコードや、その対処法についてまとめてきました。「よくあるトラブルなら問題ないか」「ひとまず解決法を試して解決したから問題ないだろう」と安心された方も多いかと思いますが、こうした考え方は危険です。給湯器のトラブルは、一時的に解決しても劣化などによるトラブルの場合はその後何度も繰り返す可能性がありますし、繰り返すうちに重大なトラブルにつながることもあるのです。そのため最後に、給湯器を安全に使うための交換時期や点検時期についてご案内して終わります。

意外と短いと感じた方も多いかと思いますが、給湯器本体の寿命は設計上10年程度と言われています。ただし現在の給湯器は持ちがいいため、10年以上問題なく使えているという方も多いです。中には15年~20年使っているという方もいらっしゃいますが、10年以上使っていると故障やトラブルのリスクもあがってくるため、一般的には10年を目途に交換を検討するのがオススメです。もちろん問題なく使えている場合は使い続けることもできますが、自己判断は危険ですので、必ず業者に使い続けても問題はないか確認をしてもらうようにしましょう。

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給湯器は劣化が進んでいても気付きにくい設備でもあるため、ある日突然お湯が出なくなってしまったなんてことも珍しくはありません。お湯が使えなくなると日常生活が困難になるだけではなく、故障による火災などの二次被害もリスクとして考えらるためとても危険な状態になります。給湯器は毎日使っているものですので、必ず定期的な点検を実施しましょう。点検頻度としては、年に1回程度がオススメです。

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