水道のトラブルは、気温や天候によって発生しやすい時期があります。知らないうちに問題が悪化してしまうこともあるため、季節ごとの特徴を理解し、早めの対策を取ることが大切です。この記事では、春・夏・秋・冬それぞれの季節における水道トラブルの注意点とその対策についてご紹介します。季節に応じたトラブルや対策方法を知ることで、急な水漏れトラブルや修理費用の出費を抑えることにも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
季節別の発生しやすい水漏れトラブルとその原因とは?
季節によって水漏れトラブルの内容が変わるの!? とビックリされた方も多いのではないでしょうか。実際水漏れトラブルは一年を通していつ発生しやすいというものはありませんが、季節に応じて発生する原因が異なることはよくあります。必ずしもこの季節だからこの原因で水漏れがする、と断言できるものではなく、あくまで可能性があがるという程度のものではありますが、季節別の水漏れ発生原因を知っておくことは予防をするうえでも生きてくる知識です。そこでここでは、季節別の発生しやすい水漏れトラブルとその原因について、一緒に見ていきましょう。
春の水漏れトラブルとその原因
春先に多い水漏れの原因は、冬の凍結による配管のダメージや雪解け水の影響です。冬の寒さで凍った水道管が、気温が上昇してから急激に解凍される際に膨張と収縮が繰り返され、ひび割れや破裂が発生します。このトラブルは、特に寒冷地や外に露出している配管で顕著に見られます。また、冬にかけて溜まった雪や氷が春の陽気で溶け出し、地下水の増加や地盤の変化が起こることもあり、水道管が不安定になりやすい状況に陥ります。結果として、水漏れや漏水が春先に集中しがちで、見えないところで進行しているケースも多く、見逃されがちです。
夏の水漏れトラブルとその原因
夏場の水漏れは、高温による劣化や過剰な水使用が原因となることが多いです。夏の暑さによって水道管が膨張し、劣化した部分に負担がかかることがあります。特に、屋外に露出しているホースや蛇口は、直射日光にさらされ続けることでゴムや金属部分が劣化し、水漏れを引き起こすことがあります。また、夏は庭での散水やシャワーなどの水使用量が増えるため、配管にかかる圧力も上昇します。これにより、水道管の弱点が露わになり、水漏れや漏水のリスクが高まります。特に古い配管や過去に修理された箇所が、負担に耐えられず破損することが多いです。
秋の水漏れトラブルとその原因
秋は落ち葉や風雨の影響で、排水溝の詰まりが原因となる水漏れが発生しやすくなります。秋になると、特に屋外の排水溝や雨樋に大量の落ち葉が詰まり、水が正常に流れなくなることがあります。これにより、雨水が溢れてしまい、家の外壁や基礎部分にダメージを与え、水漏れが発生する可能性が高まります。また、台風や集中豪雨などの天候も、秋特有のトラブル要因です。これに加えて、冷え込みが始まる時期でもあるため、外部の配管や給湯器の接続部分が緩み、水漏れが発生することも考えられます。
冬の水漏れトラブルとその原因
冬に最も多い水漏れの原因は、水道管や給湯器の凍結です。寒さが厳しくなると、特に外気にさらされている部分の水道管が凍結し、膨張して破裂することがあります。夜間の急激な冷え込みにより、水が凍ることで配管内に圧力がかかり、その結果、亀裂が入ったり破裂したりすることがあります。特に古い家屋や、断熱材で保護されていない配管はこのリスクが高くなります。また、寒冷地では給湯器が故障し、水が供給されなくなることも冬場に多く見られるトラブルです。
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季節に応じた水漏れトラブルの予防法
季節によってさまざまな水漏れトラブルが発生する、ということを知っていただくことができたのではないでしょうか。水漏れトラブルは頻繁に発生するものではないものの、多くの場合急に症状が悪化してしまうことが多いため、「突然故障した」と思われる方も多いです。水漏れトラブルは水回りの使用が一時できなくなるだけではなく、床の浸水や下階への影響など、その二次被害も計り知れません。そこで水漏れトラブルを防ぐためには、季節を意識した水漏れトラブルの予防をしていくことも大切です。ここでは、季節に応じた水漏れトラブルの予防法について解説をしていきますので、ぜひ今の季節に合った予防法も意識してみてくださいね。
春の水漏れ予防法
春の予防法として、冬場に凍結の影響を受けた配管や水道設備の点検が欠かせません。特に外に設置されている水道管や蛇口は、冬の寒さで凍結してダメージを受けている可能性があります。目視でのチェックや、水圧が正常に保たれているか確認することが大切です。凍結が原因のひび割れや破損が見つかった場合は、すぐに修理を依頼しましょう。また、雪解け水が地面に染み込んで地下の配管に影響を与えることもあるため、地盤や基礎部分も含めて確認しておくと安心です。春は新しいトラブルが起きる前に、メンテナンスを行う絶好のタイミングです。
夏の水漏れ予防法
夏場の予防策は、高温による配管や蛇口の劣化に備えた点検と適切な管理です。屋外にあるホースや蛇口など、直射日光にさらされやすい部分は特に劣化しやすいため、定期的に劣化の進み具合を確認しましょう。必要に応じて、耐久性のあるホースやパッキンへの交換を行い、トラブルを未然に防ぐことが重要です。また、水の使用量が増える季節なので、節水器具を取り入れて配管にかかる負荷を軽減することも有効です。さらに、給湯器のフィルターや排水口の清掃も怠らないようにし、夏特有のトラブルを防ぎましょう。
秋の水漏れ予防法
秋の予防法は、落ち葉や風雨による排水溝の詰まりを防ぐことがポイントです。屋外の排水溝や雨樋には、秋になると大量の落ち葉がたまりますので、こまめに清掃を行うことが大切です。詰まりが発生する前に、定期的なメンテナンスを行うことで、雨漏りや水漏れのリスクを大幅に減らすことができます。また、風雨によるダメージを最小限に抑えるために、屋根や外壁の点検も併せて行うと効果的です。冬に備えて、外部の配管や給湯器の接続部分を点検し、緩みや腐食がないか確認しておくことも必要です。
冬の水漏れ予防法
冬の水漏れ予防には、凍結防止対策が必須です。特に寒冷地では、外気にさらされる配管や蛇口を凍結させないために、断熱材や凍結防止テープを巻くと効果的です。夜間や留守中に水道管が凍らないように、少量の水を流し続ける「水抜き」の実施も有効です。また、寒さが厳しくなる前に、給湯器やボイラーの点検を行い、冬場にトラブルが起こらないように準備を整えておくことも重要です。冬の初めにしっかり対策しておくことで、急な水漏れや給水トラブルを未然に防ぐことができます。
水漏れトラブルの予防は定期点検が効果的!
水漏れトラブルを予防するためには、プロの業者による定期的な点検やメンテナンスが効果的です。特に水回り設備は毎日使う部分ですので、消耗が激しく、例えばトイレのウォシュレットの内部部品などは5年おきの交換が推奨されています。そのため、それぞれの部品やメーカーの推奨するタイミングで定期点検を行うことは、水漏れの予防にとても効果があるのです。最後に水漏れトラブルを予防するために心がけていただきたい定期点検の周期についてお話をして、終わります。
定期点検は年に1回
先ほどもお話をしたように、水回りの部品はとても消耗が激しく、思っているよりも早く劣化が進んでしまうなんてことも多いところです。そのため、確実に水漏れを予防していくという意味では、年に1回の定期点検の実施がオススメです。年に1回は多すぎると感じる方も多いかもしれませんが、普段使っている部分だからこそ、定期的に見ておくことが大切なのです。短いスパンで点検を行っておくことで、前回からの劣化状況や劣化の進みの早さを確認して適切な部品交換時期の提案も可能ですし、水漏れに先回りして修理もできます。水漏れトラブルは発生してしまってからだと甚大な被害につながってしまったり、思わぬ修理費用が出て行ってしまうものですので、やはり定期的に点検は実施していきたいものです。
交換を含めたメンテナンスは10年~15年おき
どんなに性能の高い設備を導入しても、必ず交換をしなくてはいけない時期がでてきます。先ほど少し触れたウォシュレットなどは部品によって5年に一度交換をした方がいいところもありますが、全体的な水回り設備の交換時期としては10年~15年おきが理想です。もちろん劣化状況によっては、15年以上経過していても問題なく使えることも多いですが、節水や節電という面で最新型にしてしまった方がお得というケースもあるため、定期点検を実施しながら適切な交換時期を業者と相談しておくと安心ですよ。
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まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。