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キッチンシンクでのハイター漬け置きは錆びる!? 使用の注意点とは?

お役立ちコラム

ハイターを使った掃除は手軽で効果的ですが、キッチンシンクでは注意が必要です。特にステンレス製のシンクでは、使い方次第で錆びるリスクがあるため、適切な方法を知ることが大切です。この記事では、ハイターの漬け置きが錆びを引き起こす可能性について解説し、またキッチンでハイターを使いたい場合の注意点についても解説をしていきます。

キッチンシンクの掃除に便利なハイター。しかし、その使用方法によってはステンレス製のシンクが錆びる原因になることをご存知でしょうか?ハイターに含まれる塩素系成分は、長時間接触することで金属の表面に影響を及ぼし、腐食を引き起こす場合があります。普段は耐錆性が高いステンレスも、塩素濃度が高い環境下では弱点を見せることがあるのです。ここでは、ハイターがシンクを錆びさせる理由とその仕組みを詳しく解説していきます。

ハイターには 次亜塩素酸ナトリウム という成分が含まれています。この成分は強力な酸化作用を持ち、金属と反応して 酸化鉄 を引き起こします。シンクが金属製(ステンレス鋼など)である場合、塩素が金属表面に触れると、金属の表面が酸化され、 錆が発生することがあります。ハイターがシンクについたからといってすぐに錆びるわけではありませんが、徐々に錆びていく可能性があります。

ステンレス製のシンクなどには、金属の表面を保護するための薄い酸化膜(パッシヴフィルム)があります。この膜は金属を酸化から守る役割を果たしますが、ハイターの塩素成分がこの膜を破壊してしまうことがあります。その結果、金属が酸化しやすくなり、錆が発生しやすくなります。

ハイターがシンクに長時間残ると、塩素の作用が強くなり、金属表面がさらに腐食しやすくなります。洗浄後は必ずしっかりと水で流すことが重要です。長時間の放置や濃度が高いままだと、シンクの表面がダメージを受け、錆が発生しやすくなります。キッチンの汚れを落とすためであったり、ディスポーザーなどの部品を清潔にするためにハイターをつけてそのままキッチンのシンクで放置してしまう方がいますが、実はこれはきれいにするどころが錆びさせてしまう可能性がある行為なのです。

なかには、今までハイターでの漬け置きをしてもたまたま問題なく過ごせてきた、という方もいらっしゃるかと思います。また、実際錆びてしまっても大きな問題なくキッチンを使えている、なんて方もいらっしゃったのではないでしょうか。そのためキッチンのシンクが錆びてしまうことに大きな抵抗がない方も多く、そのまま錆を放置してしまうケースが多々見られます。しかし、キッチンシンクの錆びは放置すると危険です。ここではキッチンシンクの錆びを放置する危険性を知っていただくために、放置した錆びがもたらすリスクについて解説をしていきます。

錆びはシンクの美観を損ないます。特にステンレス製のシンクは、光沢があり清潔感が求められる場所ですが、錆びが広がると見た目が悪くなり、キッチン全体の印象が低下します。特に賃貸の場合は、「分かっているのにそのまま放置して錆びを悪化させた」「キッチンでハイターの漬け置きが禁止されているのにやっていた」という場合は、修繕費を請求されてしまうこともあります。

錆びが進行すると、金属がどんどん腐食していきます。シンクに小さな錆びが見えるうちに対処すれば、錆びの拡大を防ぐことができますが、放置するとその範囲が広がり、最終的には深刻なダメージを与えることになります。特に、錆びが広がることで金属が薄くなり、最終的にはシンクが弱くなり破損する可能性もあります。

錆びが進行することで、シンクの構造が脆弱になり、ひび割れや穴が開くことがあります。これにより、水漏れが発生する可能性が高くなります。水漏れは、シンク下の収納スペースを傷めるだけでなく、下水管や床材に悪影響を与えることもあります。

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錆びた部分は湿気が溜まりやすく、衛生的に問題が生じやすくなります。シンクは食器や食材を扱う場所なので、錆びが湿気と相まって細菌やカビが繁殖するリスクが高まります。これにより、健康に悪影響を与える可能性があります。

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錆びた部分は通常の掃除では取れにくく、さらに汚れやカビが付着しやすくなります。放置することで、シンクのメンテナンスが難しくなり、余計に手間がかかります。錆びを取り除くための専用の洗剤や研磨剤を使う必要が出てくることもあります。

シンクの錆びを放置し続けると、最終的にはシンク自体の交換や大規模な修理が必要になります。初期の段階で対処すれば、部分的な修理やクリーニングで済む場合もありますが、放置するとその費用が高くなり、場合によってはシンクの交換が必要になることもあります。

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ここまで読むと、「キッチンのシンクではキッチンハイターは使えないの!?」と思ってしまいますよね。しかし実際は、注意して使うことでキッチンのシンクでも問題なくハイターを使うことは可能です。そこでここでは、さまざまなリスクに配慮したうえで安全にキッチンのシンクでハイターを使う方法についてご紹介していきます。

キッチンは食品を扱う場所であり、ハイターは強い化学薬品なので、直接食品に触れる可能性のある場所(例えば、調理器具や食器)での使用は避けるべきです。ハイターが残ったままだと、食品に残留して味や品質に影響を与えることがあります。使用後は十分に水で洗い流すことが必須ですが、それでも不安が残る場合があります。キッチンの設備への配慮ももちろんのこと、食品への配慮も今一度意識しておきたところです。

ハイターは強力な洗浄効果があるため、強い汚れを落とす際には有効ですが、頻繁に使用すると、シンクや食器、その他の調理器具の表面が傷んだり、劣化したりする原因になります。特に、ステンレスや陶器、プラスチックなどの素材では、長期間使用すると色あせや劣化が目立つことがあります。シンクが錆びてしまうリスクを最小限にするためには、高頻度の使用は避け、またポイント使用をするのが望ましいです。

ハイターを使用する際は、必ず適切に希釈して使用することが重要です。濃度が高いままだと、強い酸化作用で金属が腐食したり、表面にダメージを与えるリスクが高まります。市販の漂白剤は、希釈して使うことが前提で設計されていることが多いです。そのためまずは、使用前にラベルの指示をよく読んで正しく使用しましょう。

ハイターを他の洗剤や薬品と一緒に使用しないようにしましょう。特に、酸性の洗剤と一緒に使うと、有害なガスが発生する恐れがあります。例えば、酢やクエン酸などの酸性のものとは併用しないように気をつけましょう。

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キッチンハイターは強力な洗剤ですので、なんとなくしつこい汚れがある時にパッと使ってしまう、なんて方も多いかと思います。しかしなんとなくで使ってしまうことで、ハイターの使用頻度が高くなり、キッチンのシンクに負担がかかってしまうこともあります。そこで愛護に、キッチンハイターはどんなときに使うのがいいのか、プロの目線で使うべきタイミングについて解説をして終わります。

ハイターを希釈して使うことで、シンクの表面を除菌できます。特に、食材を扱う場所や水気が溜まりやすいシンクは、衛生面で気をつけたい場所です。ハイターは強力な殺菌効果があり、細菌やカビを取り除くのに有効です。ただし、金属製の部分には直接使わないようにし、スポンジなどに希釈したハイターをつけて拭く形で使用しましょう。

シンクの目地部分や排水口周辺に発生するカビやぬめりの除去にもハイターは効果的です。これらの場所は湿気が溜まりやすく、カビが生えやすい部分です。ハイターを薄めてスプレーし、少し時間をおいてから拭き取ると、カビやぬめりが除去でき、シンクの清潔感を保つことができます。ただし軽度なぬめりであれば、ハイターを使わなくても、通常の洗剤で十分に落とすことができます。汚れがどうしても落ちないような頑固な場合に使用すると、ハイターの使い過ぎを防ぐことができますよ。

キッチンシンクには食材や調理器具の汚れが付着しやすいです。特に油や調味料がついていると、時間が経つと臭いの原因になることもあります。希釈したハイターを使ってシンクを拭くと、臭いを抑えることができます。ただし、ハイターを使った後はしっかりと水で流し、残留しないようにしましょう。

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