ブログ

急増している給湯器泥棒に気を付けて! 対策はどうすればいい?

お役立ちコラム

最近、住宅の給湯器が盗まれる被害が全国的に急増しています。特に戸建て住宅やアパートの外壁に設置されている給湯器が狙われやすく、一晩のうちに姿を消してしまうケースも少なくありません。給湯器が盗まれると、お湯が使えなくなり、生活に大きな支障が出るだけでなく、新しい給湯器の交換費用も高額になるため、大きな被害となります。では、なぜ給湯器が狙われるのでしょうか。本記事では、給湯器が狙われる原因やその手口、そして対策について詳しく解説していきます。

全国的に増えている給湯器の窃盗被害ですが、「給湯器なんか盗んでどうするの?」と思われる方がほとんどなのではないでしょうか。金品であればすぐに使うことができても、大きな給湯器を盗むメリットはあまりピンとこない部分がありますよね。しかし給湯器泥棒は、窃盗することに意味があって行っているため、被害が増え続けているのです。では、いったいどのような目的があって泥棒は給湯器を盗んでいくのでしょうか。疑問に感じている方も多いかと思いますので、ここでは給湯器が狙われてしまう理由について詳しくお話をしていきます。

給湯器の内部には、熱交換器や配管部分に銅が多く使用されています。銅は市場価値が高く、金属のスクラップ業者に持ち込めば一定の金額で買い取ってもらえます。特に、近年の金属価格の高騰によって、こうした窃盗の動機が強まっています。また、給湯器にはアルミや真鍮といった他の金属も含まれており、分解することでさらに利益を得ることができます。特に銅価格が上昇している時期には、窃盗犯の活動が活発になりやすく、給湯器だけでなくエアコンの室外機や電線なども狙われることがあります。こうした背景から、金属資源が高騰するとともに、給湯器泥棒が増える傾向があるのです。

多くの家庭では、給湯器が屋外に設置されているため、誰でも簡単にアクセスできる状態にあります。特に一戸建て住宅やアパートでは、建物の側面や裏手に取り付けられていることが多く、人目につきにくいため犯行が容易になります。さらに、給湯器は建物の外壁にしっかり固定されているものの、工具を使えば短時間で取り外すことが可能です。そのため、人通りの少ない場所や監視カメラがない場所に設置されていると、格好のターゲットになってしまうのです。

給湯器の取り外しは、専門的な知識がある人であれば、わずか5~10分程度で完了してしまいます。配管を外し、本体を持ち去るだけなので、作業自体は非常にシンプルです。また、犯人の中には配管を無理やり引きちぎる荒っぽい手口を使う者もいるため、盗難後にガス漏れや水漏れのリスクが発生するケースもあります。こうなると、新しい給湯器を設置するだけでなく、配管工事や修理が必要になるため、被害額がさらに大きくなってしまいます。また、工具を使わずに給湯器を破壊しながら持ち去る手口もあり、住宅の壁や配管が破損する被害も報告されています。犯人にとっては「短時間で」「リスクが少なく」「簡単に現金化できる」犯罪であるため、被害が後を絶たないのです。

給湯器の設置や交換は、通常プロの業者が行うため、作業服を着た泥棒が堂々と給湯器を取り外していても、不審に思われにくいという特徴があります。特に昼間に作業をしている場合、通行人や近隣住民が見ても、「給湯器の交換をしているのかな?」「住人の承諾のもと、工事をしているのだろう」と思ってしまい、通報につながらないケースが多いのです。

給湯器は、中古市場でも一定の需要があり、盗んだ給湯器を売却しやすい状況にあります。特に、新品の給湯器の価格が高騰している時期や、品薄状態が続いている場合には、中古品の需要が高まり、盗品の流通が活発になります。また、盗品と知らずに買い取る業者や、海外へ不正に輸出するルートも存在するため、一度盗まれた給湯器がどこに流れるのかを特定するのは難しいのが現状です。具体的な経路としては、ネットオークションやフリマアプリで販売されるケース、リサイクル業者や中古品取り扱い業者に流れるケース、海外へ転売されるケースの3つがあります。このような流通経路が実際に存在しているため、給湯器泥棒は後を絶ちません。特に、新品の給湯器が供給不足になると、中古市場の需要が高まり、盗難件数が増加する傾向があります。

給湯器が狙われてしまう理由を知っていただくことができたかと思います。ではここからは、実際に発生している給湯器泥棒の手口について、詳しく解説をしていきます。泥棒の手口を知っておくだけでも対策がしやすくなりますので、一緒に確認をしていきましょう。

給湯器はリフォームや定期的なメンテナンスの際に交換されることがあるため、作業服を着て堂々と取り外せば近隣住民に怪しまれにくいという特徴があります。この手口では、犯人があたかも業者であるかのように振る舞い、作業服やヘルメットを身につけ、工具を持って堂々と作業を行います。さらには、軽トラックやワンボックスカーを近くに停め、「業者が作業中である」と思わせることで、通行人や近所の人が見ても違和感を抱きにくくなります。実際の犯行では、犯人は事前に下見をして住民の不在時間を把握し、その間に侵入します。そして、短時間で給湯器を取り外し、トラックへ運び込んで立ち去ります。特に昼間の時間帯に行われることが多く、住民や近隣の人々が見ても「給湯器の修理や交換をしているのだろう」と思い込んでしまうため、通報されにくいという点が特徴です。

一方で、深夜や早朝といった人目につきにくい時間帯を狙い、静かに犯行を行うケースもあります。この場合、周囲に住人の気配がない家や、外灯が少なく暗い場所が狙われやすくなります。犯人は懐中電灯やヘッドライトを使いながら暗闇で作業を進め、特殊な工具を用いて短時間でボルトを外します。周囲に気づかれないよう、音を立てずに迅速に作業を進めるのが特徴です。また、犯人は防犯カメラに映らないようフードをかぶったり、顔を隠す工夫をしていることが多く、事前に周囲の環境を確認して防犯対策が甘い家を狙います。防犯対策がしっかりされていない住宅では、ほんの数分で給湯器が盗まれてしまうこともあり、翌朝になって初めて被害に気づくケースが後を絶ちません。

通常、給湯器はしっかりと外壁に固定されているため、慎重に取り外す必要があります。しかし、一部の泥棒は工具を使って強引に配管を破壊し、本体を無理やり引きちぎるという荒々しい手口を用いることがあります。この場合、給湯器本体だけでなく、ガス管や水道管が破損するため、盗まれたことに気づいたときには大きな二次被害が発生していることが多いです。特に、ガス管が損傷するとガス漏れのリスクが高まり、最悪の場合、火災や爆発の危険性も生じます。また、水道管が壊れることで水漏れが発生し、冬場には凍結によるさらなる被害につながることもあります。このような手口が使われると、単に給湯器を盗まれるだけでは済まず、高額な修理費が発生してしまうため、注意が必要です。

給湯器泥棒の中には、単独ではなく複数人で犯行を行い、短時間で次々と給湯器を盗むケースもあります。こうした組織的犯行では、事前にターゲットをリストアップし、効率よく狙いを定めて犯行を実行します。複数のメンバーが役割分担をしながら、取り外し作業を行う者、運搬を担当する者、周囲の警戒をする者といった形で連携し、わずか数分で犯行を完了させます。特に、新築住宅の建設現場や、長期間留守にしている家が狙われやすい傾向にあります。工事現場ではまだ住人がいないため、夜間でも警戒が薄く、複数の給湯器が一度に盗まれることも少なくありません。また、店舗の裏手に設置された業務用の給湯器が狙われることもあり、大量に盗んで転売することで大きな利益を得ているケースが報告されています。

給湯器を盗んだ後、犯人たちは素早く転売して現金化を図ります。その方法の一つとして、フリマアプリやネットオークションを利用するケースが増えています。「中古給湯器」として出品されるため、一見すると正規の売買のように見えますが、その中には盗品が紛れている可能性があるのです。また、リサイクルショップや金属回収業者に持ち込まれることもあり、特に銅やアルミなどの部品をスクラップとして売却する手口が一般的です。さらに、一部の窃盗グループは海外への不正輸出ルートを持っており、日本で盗まれた給湯器が国外に流出するケースも確認されています。盗難件数が増える背景には、給湯器の品薄状態や価格の高騰が関係しており、中古市場での需要が高まる時期には特に被害が増加する傾向にあります。こうした状況を防ぐためにも、適切な防犯対策を講じることが重要です。


給湯器の盗難被害は年々増加しており、その手口も巧妙化しています。しかし、適切な対策を講じることで、被害を未然に防ぐことが可能です。犯人は、盗みやすい給湯器を狙う傾向があるため、「盗むのに時間がかかる」「目立つリスクが高い」と思わせることが重要です。ここでは、効果的な防犯対策について詳しく解説します。

最も基本的かつ有効な対策の一つが、給湯器の盗難防止カバーを設置することです。給湯器は外壁に取り付けられているため、通常は簡単に取り外すことが可能ですが、専用の金属製カバーを設置することで、盗難にかかる時間を大幅に増やせます。盗難防止カバーは、頑丈な鍵付きのボックス型になっており、外部からボルトや配管に直接アクセスできないように設計されています。犯人は短時間で盗める給湯器を優先的に狙うため、取り外しに手間がかかるカバーが付いていると、それだけで犯行を諦める可能性が高まります。特に、夜間や不在が多い住宅では、こうした物理的な対策が有効です。

防犯カメラやセンサーライトを設置することも、非常に効果的な対策の一つです。犯人は「人目につくこと」を極端に嫌うため、防犯カメラが設置されている家はターゲットから外されやすくなります。特に、給湯器が設置されている場所を正面から撮影できる位置にカメラを設置すると、犯人にプレッシャーを与えることができます。また、センサーライトを組み合わせることで、夜間の防犯効果をさらに高めることが可能です。人が近づくとライトが点灯する仕組みになっているため、暗闇に紛れて犯行を行おうとする泥棒の心理的な障壁となります。最近では、防犯カメラとセンサーライトが一体になった製品もあり、スマートフォンと連携して異常を検知すると通知が届くものもあるため、防犯意識の高い家庭では導入を検討すると良いでしょう。

給湯器を盗む際には、配管を外したり切断したりする必要があります。そのため、配管部分を補強することで、犯人の作業を困難にすることができます。例えば、配管の接続部分に金属製の固定具を取り付けたり、取り外し防止用の特殊なネジを使用することで、簡単に取り外せないようにする方法があります。また、給湯器の配管部分を壁や地面に沿わせる形で固定し、工具が入りにくいようにすることも効果的です。犯人は短時間で給湯器を盗み出したいと考えているため、少しでも作業が面倒になるような設計にしておくことで、狙われるリスクを低減できます。

給湯器は一般的に外壁に取り付けられていますが、設置場所を工夫することで盗難リスクを減らすことができます。例えば、敷地の奥まった場所や、塀やフェンスの内側に設置することで、外部から簡単にアクセスできないようにすることが有効です。また、給湯器の前に植木や柵を設置して物理的に視界を遮ることで、犯人が狙いにくくなる効果も期待できます。さらに、玄関や駐車場など、人の出入りが多い場所に設置することで、犯行の難易度を上げることも可能です。泥棒はできるだけ目立たない場所で犯行を行いたいため、日常的に人の目がある場所に給湯器を配置することが、防犯対策の一環となります。

防犯対策として、定期的な見回りを行うことも重要です。特に長期間留守にする際は、家の周囲や給湯器の状態を確認し、不審な点がないかチェックしましょう。また、近隣住民と連携し、互いに情報を共有することで、地域全体の防犯意識を高めることができます。最近では、防犯アプリやSNSを活用して、近隣で発生した盗難情報をリアルタイムで共有できるサービスもあります。こうしたツールを活用し、「このエリアでは給湯器の盗難が発生している」という情報を事前に知ることで、より効果的な対策を講じることが可能になります。

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア·東北エリア·東海エリア·関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。