キッチン設備が全体的に劣化をしてきた、より使いやすいキッチンに変更したいなどの理由で、キッチンのリフォームを行うことを検討している方も多いのではないでしょうか。そんなキッチンですが、意外とみなさん見落としがちな部分が「キッチンの高さ」です。実はキッチンの高さは使いやすさに直結するため、リフォームをする際にはしっかりと高さまで検討することをオススメしています。では、キッチンをリフォームする際にどのようなことに気をつけて、キッチンの高さを選んでいけばいいのでしょうか。一緒に見ていきましょう。
キッチンの高さが合っていないと起こることとは?
キッチンの高さ設定は、キッチン設備を入れる際に決めることが多いですが、こちらから伝えないと標準的な高さで設定されたままになってしまうことも珍しくありません。そのため、キッチンの高さが自分に合っていないことに気付かないまま使っている、あるいは「こういうものだ」と思って不便なまま使っているという方も見かけます。しかしキッチンの高さが自分に合っていないと、様々な不便が生じてきます。ここでは、そんなキッチンの高さが合っていないと起こることについて、まずは解説をしていきます。
作業効率が低下する
キッチンの作業台の高さが合っていないと、作業に時間がかかったり、スムーズな調理ができずに作業効率が低下する可能性があります。小さな積み重ねでも、全体の料理時間にしたら時間が大きくオーバーしてしまう、といったことも考えられます。キッチンの高さが合っていないと、作業をするために手を置く場所なども合わないことが多く、調理器具の使い勝手も悪くなります。
快適性が失われる
高さの合っていないキッチンで作業を続けると、身体的にも精神的にも苦痛を感じ、本来あるべき快適性が失われます。例えばキッチンの作業台が高すぎる場合は、腕が作業台に当たってしまいやすくなり、可動範囲が狭くなります。奥のものを取る際や作業台の奥を使いたい場合などは、背伸びをしなければいけないなんてことも考えられ、刃物を使うキッチンでは望ましい姿勢ではありません。また逆にキッチンが低すぎる場合は、首や肩が下を向いてしまうため、体の凝りにつながることもあります。このように高さの合っていないキッチンでは、身体的や精神的苦痛を感じ、キッチンでの作業が苦痛に感じてしまうこともあるのです。
怪我のリスクがある
高さの合っていないキッチンで作業すると、腕の可動範囲が制限されたり、目線が本来あるべき位置に定まらないなどの影響で怪我をするリスクがあります。包丁の作業でミスをしてしまったり、熱い鍋などをひっくり返してしまう、などのトラブルはどのような場合でも可能性はありますが、高さの合っていないキッチンではこうした怪我につながるリスクは高いため注意しなければいけません。
自分にピッタリのキッチンの高さを計算する方法とは?
キッチンの高さが合わないことで、さまざまな不便や危険が発生するリスクがあるということを、知っていただけたのではないでしょうか。では、キッチンの高さはどのくらいが平均で、またどのくらいの高さが自分に合うのでしょうか。ここではキッチンの一般的な高さだけではなく、自分に合うキッチンの高さの計算方法についてもご紹介していきますので、ぜひ試してみてくださいね。
キッチンの標準的な高さ
キッチンの高さは、「80cm」「85cm」「90cm」の3種類の高さから選ぶのが一般的です。この中でも、中間サイズで男女ともに使える85cmが人気で標準的な高さとして知られています。ただし、低身長や高身長の方にとっては3種類の高さが選べるとは言え不便を感じることもあるため、みなさんが必ずしも3種類の中から選んでいるというわけではありません。必要に応じてオーダーメイドで高さ設定を行う方もいます。
自分に合うキッチンの高さの計算方法
実は自分に合うキッチンの高さは、計算式からあるい程度導くことができるのをご存じでしょうか。計算式としては、「身長÷2+5cm」を用いて行うと、自分に合う高さのキッチンを知ることができます。例えば150cmの方であれば「150÷2+5=80」となるため、規格にある80cmのキッチンを選ぶとサイズ感に不便なく使うことができます。170cmの方であれば「170÷2+5=90」となるため、こちらも規格にある90cmのキッチンで対応ができそうですね。一方で150cm以下の方や、170cm以上の方は規格よりも数ミリ~数センチずれることが考えられるため、ズレの大きさによってはオーダーメイドを検討してみてもいいかもしれません。
キッチンを選ぶ際に注意したいこととは?
ここまでで、自分に合うサイズのキッチンを知っていただくことができたのではないかと思います。理想とされる高さで作業を行うことで、より安全に、効率的に作業を進めることができるようになります。ぜひキッチンを選ぶ際には意識してみてくださいね。しかしあくまでこれは理想の数値で、個人の好みや扱いやすさはまた別です。数値だけで決めてしまうと失敗してしまう原因となるため、最後にキッチンを選ぶ際に、キッチンの高さの数値以外で気を付けるべき点を解説して終わります。
実際にショールームに足を運ぶ
まずは実物を見て、体験するということが大切です。今はインターネットで簡単にパンフレットも閲覧できる時代ですが、やはり実際見た時の印象が違ったり、使いやすさにイメージと違う感じ方をすることも多いです。キッチンは一度設置したら長く使っていくものですので、見た目や数値に囚われすぎず、安全で使いやすいと感じる物を実際に触れて、体験して、選ぶようにするといいですよ。またこの時に、普段使っているスリッパの高さを考慮しておくと、高さのリアルな感覚がつかみやすくなります。
使う家族の身長も考慮する
キッチンを主に使う人が決まっている場合は、その人に合わせたキッチンの仕様にしても問題はありませんが、家族全員が使ったり日によって料理をする人が違うというご家庭ではキッチンの高さを考慮しなければいけません。ひとりだけに合わせてしまうと、誰かが使いにくいといった状態になってしまうため、できれば中間地点でお互い使いやすいサイズ感を選ぶようにしましょう。低いキッチンか、高いキッチンかで悩んだ場合は、一般的には高いキッチンの方を選ぶといいとされています。
調理器具を使った時の高さを確認する
何もせずにキッチンにもたれかかる、また高さを確認するだけは、あまり現実味がありませんよね。そこでぜひショールームに足を運んだ際は、実際に鍋などを使ってコンロの高さや、調理中の危険性やストレスがないかを確認しましょう。基本的にはショールームに調理器具は置いてあるため、高さの確認をするために貸してもらうことができます。
まとめ
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