梅雨や夏の時期にかけて多く発生するのが、便器の結露トラブルです。一見水漏れのようにも見える便器の結露トラブルは、夏の気候が作り出すトイレ内の環境によって引き起こされます。放置することでさまざまな二次被害を招く可能性もあり、衛生面で見てもいいものではありません。そのため便器の結露を発見したら、早急に対処する必要があります。そこで今回は、便器の結露トラブルがなぜ起きてしまうのかその原因と対処法について詳しく解説をしていきます。便器の結露にお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
便器に結露が発生する原因とは?
冬場に窓ガラスに結露がついている場面を目にする機会は多いかと思いますが、梅雨や夏の時期に結露が発生すること自体あまりイメージがつきませんよね。しかし梅雨や夏の時期だからこそ結露が発生しているケースもあるため、まずは便器に結露が発生する原因について一緒に確認していきましょう。
トイレの湿度の上昇
トイレを含む水回りは、水を使用することから湿度が高くなりやすい環境にあります。特にトイレは、基本的には扉をしめている場所ですので、トイレの中で手洗いをしたり便座のフタを開けておくことで水分が蒸発し、空気中の水分量が多くなりやすいです。また湿気の多い梅雨の時期は、冷房が届きにくく人の出入りが少ないトイレの中の湿度は上昇しやすく、その結果として便器やトイレタンク、またトイレの床や壁に結露が生じることがあります。
トイレタンクの水と外気の温度差がある
夏場のトイレでは、トイレタンクや便器内にある水の温度が冷たく、トイレの室内が高い気温になっていることが多いです。この場合、トイレタンクや便器内の水と外気の温度差が大きくなってしまい、トイレタンクや便器表面に結露が発生しやすくなります。全館空調などでトイレや廊下まで冷房が効いている場合を除いては、多くの場合トイレタンクや便器の水とトイレ室内の気温差が大きくなっているため、どのご家庭でも発生する可能性があります。
換気不足や換気扇の掃除不足
トイレの換気については建築基準法で、必ず適切な換気設備や換気できる環境を設けることが規定されています。そのためどのトイレにおいても、トイレの大きさに応じた適切な換気設備が整っているはずです。しかし窓で換気を行うことを想定して作られているトイレでは、窓からの換気不足で室内の湿度が高くなってしまうことがあり、湿度の上昇によって結露が発生しやすくなります。また換気設備がついている場合でも、換気設備にホコリやチリが溜まることにより、換気扇を稼働していても適切な換気が行えていない場合があります。換気扇にホコリが溜まっている方は、適切な換気が行えず結露の原因になることがあるため、注意しましょう。
便器の結露を放置すると発生する二次被害とは?
「水漏れじゃないなら結露を放置しても問題ないのではないか」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、便器の結露を放置すると、さまざまな二次被害につながる可能性があります。時に健康被害につながることもあるため、便器の結露は決して放置できません。ここでは、便器の結露を放置する危険性を知っていただくために、便器の結露を放置することで発生する二次被害について解説をしていきます。
床材の腐敗
一度に発生する結露の水量はわずかでも、同じ場所に繰り返しできることで床材に水滴が落ち続けてしまう環境が発生します。結露の水が常に床材に付着している状態が続くと、床材が腐敗する原因になります。特に梅雨や夏の時期はトイレの室温が上がりやすく、腐敗が進みやすいこともあり、気付いた時には床材が変色してしまっていたりボロボロに劣化していたなんてことも考えられます。床材の腐敗を放置しておくと、さらに下階へ影響を及ぼし、雨漏りが発生したような状態になります。賃貸にお住まいの方は、下の階の方に迷惑をかけてしまう可能性も考えられます。
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カビや害虫の発生
便器やトイレタンクに発生した結露や、床材についた結露を放置することで、カビや害虫が発生する原因にもなります。カビは高温多湿な環境を好むため、梅雨や夏の時期のトイレの環境はとても絶好の繁殖場所となるのです。また水垢を養分とするため、結露が発生しているトイレやトイレタンクの床部分にカビが付着しやすくなります。カビは人体に有害なアレルゲンのひとつであるため、カビの胞子を吸い込むことで気管支を傷めてしまったり、アレルギーを発症することがあります。害虫は濡れた床材やカビが発生しているような場所を好むため、小さな羽虫やゴキブリなどが住み着くことがあります。
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異臭の発生
カビや害虫の発生により、カビの独特の臭いや害虫の死骸などの臭いによって、異臭が発生することがあります。トイレを開けた時に嫌な臭いがする、カビのような臭いがするという方は、結露による二次被害の可能性もあるため注意が必要です。
転倒リスク
小さいお子さんやご高齢のご家族がいらっしゃるご家庭では特に注意したいのが、結露による転倒です。結露が溜まると水溜まりのような状態になることがあり、気付かずに歩いてしまうことで転んでしまう可能性が高まります。身動きがとりにくいトイレで転んでしまうと、便器やカウンターなどに体や頭をぶつけて怪我をすることも考えられます。結露を見逃してしまうと怪我をしてしまうこともあるため、注意しなければいけません。
便器の結露を見つけた場合の対処法とは?
冬に発生するイメージの結露ですが、梅雨や夏の時期にも発生する可能性があると知っていただくことができたかと思います。では、実際に自宅の便器やトイレタンクに結露を発見した場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、便器やトイレタンクの結露を見つけた場合の対処法について、詳しく解説をしていきます。
換気を行う
まずはトイレ室内の湿度を下げるために、窓がある方は窓を開けて換気を行いましょう。窓がない場合はトイレのドアを開けて、こもってしまった湿気をトイレの外に逃してあげるのもひとつの方法です。換気扇の掃除不足で換気不良が起きている場合は、換気扇を取り外し、ホコリを取り除く掃除を行いましょう。換気扇は天井についていることもあるため、取り外しが難しい場合は無理せず水回りトラブルに対応している業者に相談しましょう。
除湿器を使用する
換気だけでは湿度が十分に取り除けないこともありますよね。特に梅雨の時期は、外の方が湿度が高いなんてこともあり得ます。そんな時は、ぜひ除湿器を使用してみてください。エアコンが届きにくいトイレでは、なかなか除湿を行うことが難しいため、トイレに除湿器を置くのもひとつの手です。除湿器と聞くと大きなものをイメージされる方も多いですが、邪魔にならずに設置できるコンパクトな卓上サイズの除湿器も数多くあるため、ご自宅のトイレの大きさや置けるスペースに応じた除湿器をぜひ設置してみてくださいね。
防露便器や防露タンクに交換する
換気や除湿対策を行っても便器やトイレタンクに結露が生じてしまうという場合は、便器とトイレタンクそのものに防露対策が行われている種類を選ぶのもオススメです。この場合、便器とトイレタンクの交換リフォームが必要になりますが、結露を放置することで発生する可能性のある二次被害を呼ぼするためには、思い切ってリフォームしてしまうのもひとつの手です。リフォームに関してはプロの業者に相談する必要があるため、リフォームを希望する方はまずはプロの業者に相談をして見積もりを依頼しましょう。
こまめに拭き取りを行う
気を付けていても、雨などが続き湿度が高い環境では、どうしても結露が発生してしまうことがあります。そのため、トイレ掃除のついでに結露も一緒に拭き取っておくようにしましょう。こうすることで、結露が原因で床を傷めたりなどの二次被害につながる前に予防することができます。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。