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洗面脱衣所をタイルにすると滑る? リフォームする際の注意点とは?

お役立ちコラム

近年、洗面脱衣所やトイレなどの水回りをタイルにするリフォームが流行っています。水回りをタイルにすることで高級感を演出することができますし、水に強いタイルを使うことで、機能性の面でもメリットがあります。しかし安易に「お洒落だから」「かっこいいから」という理由だけで、水回りをタイルにしてしまうのは危険です。そこで今回は、特にタイルへのリフォームが多い洗面脱衣所に場所をしぼって、リフォームをする際の注意点や向いている人などについて詳しく解説をしていきます。

一般的に私たちが「タイル」と呼んでいるものには、実は2種類あります。ひとつは本物の「タイル」、もうひとつはタイルに見た目が近い「フロアタイル」と呼ばれるものです。実はリフォームで多く使われるのは後者のフロアタイルの方なのですが、ぱっと見ただけではタイルと区別がつきにくく、フロアタイルをタイルと思われている方も多いです。まずは、混同しやすいタイルとフロアタイルの違いについて先にお話をしていきます。

タイルは、セラミックや磁器などの天然素材で焼き上げられたもので、耐水性と耐熱性が高く、外装や湿気の多い場所に適しています。触るとヒンヤリとした冷たさを感じる方も多く、靴などで歩くとコツコツと硬い音がするのが特徴です。タイルが施工された床面は、タイルの厚みの分、重厚感や高級感があり艶仕上げのタイルであれば光の反射などで床が艶やかに見えることもあります。またタイルは一枚一枚はり付け、タイルの隙間を目地で埋めていくため、タイルの隙間に目地があるのが特徴です。

フロアタイルはビニール素材で作られ、柔軟性やクッション性があります。耐久性も高く、住宅や商業施設の床に使われやすいです。フロアタイルは手軽に貼れるシート状で、石材や木材風など多彩なデザインが楽しめます。フロアタイルであれば高級な大理石風や、無垢材風のデザインなどを比較的リーズナブルな価格で楽しむことができるのです。またフロアタイルはタイルのような目地がないことも特徴で、途切れのないデザインにすることができます。

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最近、洗面脱衣所にタイルを使ったリフォームが人気です。タイルはその機能性とデザイン性から、水回りの空間に適した素材といえます。特に、耐水性や耐久性を重視する人に支持されていますが、実際にはそれだけではありません。ここでは、洗面脱衣所にタイルが選ばれる具体的な理由を5つに分けて解説します。

タイルは水を吸収しにくいため、湿気や水分が多い洗面脱衣所にぴったりです。タイルの耐水性により、カビや細菌の繁殖を防ぎ、衛生的な環境を保つことができます。特にフローリングや木材では、水分が浸透しやすく、劣化を早めてしまうこともありますが、タイルはその心配がありません。

タイルは非常に硬く、傷や摩耗に強い素材です。洗面脱衣所は日常的に使用される場所なので、床材や壁材に耐久性が求められます。タイルは頻繁な使用や重い物を落としても、割れることなく長期間使用でき、フローリングやカーペットのように早く傷むことがありません。長期的な目線で見てメンテナンス費用が浮く点などからも、タイルは人気がある床材のひとつです。

タイルの表面は滑らかで汚れが付きにくいため、掃除がとても簡単です。洗面脱衣所では水垢や石鹸カスが溜まりがちですが、タイルは水や洗剤を使って簡単に拭き取ることができ、掃除の手間を大幅に減らせます。掃除のしやすさは、忙しい家庭にとって大きな利点でもありますよね。特に表面仕上げが艶艶のあるタイプのタイルでは、拭き取り掃除がとても簡単で汚れが染みにくいため、美しさを維持しやすくお手入れが楽です。

タイルは多様なデザインが選べ、個々のインテリアに合わせてカスタマイズできるのが魅力です。また同じような柄でも焼き上げて生成する過程で個々に違った風合いが出てくるため、デザインが単調にならず、タイルを選ぶ楽しみもあります。今はさまざまな種類のタイルがあるため、好みのデザインや色を選びやすいのも嬉しいポイントです。またタイルの模様や質感を組み合わせることで、床面にデザインを作り上げることもできるため、単調になりやすい洗面脱衣所を個性あふれる空間にすることもできます。

タイルは汚れや水分が染み込みにくいため、洗面脱衣所のような湿気が多い場所でも衛生的に保ちやすいです。特に、タイルの目地をしっかりと処理すれば、カビや雑菌の繁殖を防ぐことができ、長期間にわたって清潔な状態を維持できます。掃除もしやすく、日常的なメンテナンスが手間になりにくいのも大きなポイントです。

タイルは洗面脱衣所のリフォームに人気の素材ですが、使い方を誤るとデメリットもあります。美しい外観を保つためには、適切な選択と施工が欠かせません。そこで、タイルを選ぶ際に注意すべきポイントを紹介します。これらの注意点を理解しておくことで、実際にリフォームを行った後に後悔することなく、満足のいく仕上がりにすることができます。

洗面脱衣所に使用するタイルは、デザインだけでなく、耐久性や滑りにくさも重視する必要があります。特に濡れた床面で滑りやすいタイルを選んでしまうと、転倒事故を引き起こす可能性があるため、滑りにくいタイプのタイルを選ぶことが重要です。また、耐水性が高い素材を選ぶことで、長期間きれいな状態を保つことができます。

タイルは機能性も高く見栄えもいいため、リフォームの際にとても人気がある床材です。その一方で、同居している家族構成によっては向かない人もいます。例えば高齢者や足腰の弱い方、小さいお子さんが一緒にお住まいの方は、タイルのうえでの転倒リスクが高まるため注意をしなければいけません。タイルを取り入れるにしても、滑りにくい加工がされたものや素材を選ぶ配慮が必要です。また人間だけではなく、犬や猫などへの配慮も必要です。タイルのように硬く滑りやすい素材は、ペットの怪我のリスクにもつながります。タイルを選ぶ際は、家族への配慮も必要です。

タイルの施工は専門的な技術を要する作業です。業者によって施工のクオリティが異なるため、実績のある業者を選ぶことが重要です。タイルは耐久性の高い床材である一方、目地や下地の処理がしっかりできていないと、水漏れが発生しやすくなります。タイルの性能を最大限に活かすためには、業者の施工技術も問われるのです。施工前にしっかりと打ち合わせを行い、どのような仕上がりを希望しているかを明確に伝えることが、後々のトラブルを防ぐために欠かせません。

タイルは汚れに強い反面、施工費用が比較的高くつくことがあります。予算に合わせて必要な部位にタイルを使用することが大切です。また、タイルはメンテナンスが必要な部分もあるため、掃除や目地部分の保守管理を怠らないようにしましょう。長期的な視点でのコストも考慮することが重要です。

洗面脱衣所にタイルを取り入れることで、お洒落で機能的な空間が作れる一方で、長期間美しさを保つためには、日々のメンテナンスや工夫が重要です。タイルを長持ちさせるためには、素材選びや掃除方法に加えて、適切な使い方を心がけることが大切です。ここでは、タイルを長く美しく保つためのポイントをご紹介します。

タイルの美しさを保つためには、定期的な掃除が欠かせません。水回りのタイルは、湿気や水滴が残りやすいため、放置しておくとカビや汚れが発生しやすくなります。掃除は、専用の洗剤や水を使い、柔らかいスポンジで優しく汚れを落とすことが効果的です。特に、目地部分には汚れが溜まりやすいため、こまめに掃除することが重要です。

洗面脱衣所では水滴が床に残りがちですが、そのまま放置するとタイルが劣化しやすくなります。特に、タイルの表面がざらついていると水が残りやすいため、使用後はこまめに拭き取ることが必要です。乾いた柔らかいタオルやふきんで水分を拭き取る習慣をつけることで、タイルの美しさを長持ちさせることができます。

タイルに防水加工を施すことで、湿気や水分の侵入を防ぎ、劣化を防止できます。防水スプレーやシーリング材を使用することで、タイルの表面を保護し、汚れが付きにくくなります。また、目地部分にも防水処理を施すことが効果的です。特に洗面脱衣所は湿気が多いため、防水加工を行うことでタイルの耐久性を向上させることができます。

タイルにはさまざまな種類があり、それぞれに適した使用方法があります。例えば、釉薬のかかったタイルは水分を吸収しにくいため、特に洗面脱衣所には向いています。一方、素焼きのタイルは吸水性が高く、水回りには不向きです。タイルを選ぶ際には、耐水性や防滑性を考慮した選定が重要で、その特性に合った使い方を心がけましょう。

タイルの目地部分は、時間が経つとひび割れたり劣化したりすることがあります。目地が劣化すると水分が浸入し、タイルの下部まで影響を及ぼすことがあります。定期的に目地部分をチェックし、ひび割れや汚れが目立つ場合は速やかに補修することが大切です。補修用の目地材を使うことで、タイルの耐久性を保ち、長期にわたってきれいな状態を維持することができます。

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。