毎日使うキッチン・台所がつまってしまうと、嫌な臭いを発してしまったり水を流すことができなくなったりしてしまいます。毎日食材などを扱う場所ですので、このようなトラブルはできれば未然に防ぎたいものですよね。キッチン・台所の排水溝のつまりトラブルの原因にはいくつか種類があり、普段のちょっとした対策でもつまりの発生を十分に防ぐことができます。今回は排水溝トラブルの原因とその対策法についてご紹介していきます。
キッチンの排水溝がつまる原因&対策
排水溝つまりの原因①:油汚れ
一番多い原因が油汚れによるつまりです。「油は液体なのになぜつまるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。これは油の性質が大きく関わっています。油は水より軽く、水に混ぜようとしても油が浮いてしまう性質を持っているため、この2つの液体が混ざり合うことができません。その結果、排水溝に油を流してしまうと水が先に流れていき、残された油はゆっくり冷えていってしまいます。そうなると油は自力で流れることができず、排水管などにこびりついてしまうのです。調理後の油には食材カスが含まれているため、そういった食材カスも油とともに排水管などにくっついてしまいます。こうした汚れを放置してしまうことで、そこに後から流れてきた油や食材カスなどがたまり、知らない間に大きな塊となりつまりや異臭の原因になってしまうのです。
▶対策:油は使用後、キッチンペーパーや専用の凝固剤などで固めて取り除き、排水溝に流さず家庭のゴミ箱で処理をするようにしましょう。揚げ物など多くの油を使用した際には、専用の凝固剤がおすすめです。凝固剤はインターネット通販などはもちろん、スーパーのキッチン用品スペースなどに置いてあることが多いため比較的購入しやすいです。
排水溝つまりの原因原因②:食材カス
食材カスなどは通常排水溝の網目でキャッチさせ、排水溝に流れないような構造になっています。三角コーナーをご自分で設置したり、排水溝部分に使い捨てなどのゴミ受けを付けていらっしゃる方も多いと思います。基本的にはこのような使い方で問題はありませんが、とても細かい食材カスが流れ出てしまったり、排水溝の網目部分を外してお掃除している際などに気付かない間に食材カスが排水溝に流れていってしまうことがあります。これらが先ほどの油汚れ部分に蓄積されてしまったり、ぬめりとして排水管などについてしまうことによって、つまりや異臭を引き起こしてしまいます。また、まれにキャッチャー部分(ワントラップ)が故障していたり、キャッチャーの網目の目が粗すぎる、何らかの衝撃によって網目が広がってしまっているなどにより食材カスのキャッチ機能が働かず排水溝に食材カスが流れ出てしまうこともあります。
▶対策:まずはご自宅のキャッチャー部分の故障がないか、キャッチ部分の網目は問題ないか確認しましょう。ワントラップ機能が正常に機能していない、破損しているなどがあればキッチンのメーカーに問い合わせましょう。賃貸の方はメーカーに連絡する前に大家さんに連絡をするようにしましょう。普段の使用中に食材カスが流れてしまわないよう三角コーナーなどを使用し、可能な限り排水溝に食材カスを流さないよう気を付けるだけでも違ってきます。三角コーナーのずれも食材カスを流してしまう原因になるため、設置の際はずれがないかも確認するようにすると安心です。フライパンや食器などに付着した細かなカスなどが気になる際は、キッチンペーパーなどでふき取ってから洗うのもおすすめですよ。
排水溝つまりの原因③:洗剤カス
実は洗剤もトラブルの原因のひとつだったりします。意外に思う方も多いかもしれませんが、洗剤・石鹸類は100%水に溶けて流れていくわけではないので、流れていく過程で油汚れや食材カスと混ざり排水管に蓄積されていってしまいます。排水管の中まで見ることができないためイメージできない方も多いと思いますが、お風呂場の排水溝をイメージすると分かりやすいかもしれません。お風呂場の排水溝をお掃除する際に、白いカスがついていたりぬめりが発生している場面を見たことがあるかと思います。これもシャンプーなどの石鹸類が引き起こしている汚れのひとつです。キッチン・台所では分かりにくいですが、同じようなことが見えない部分で起きています。
▶対策:洗剤は適量使うようにし、洗う前に三角コーナーの上などで食器類を水でゆすぐなどワンクッション汚れを落とす工程を増やしましょう。こうすることで小さな食材カスと洗剤が混ざり合うのを防ぎ、洗剤の使いすぎ防止にもなります。
排水溝つまりの原因④:固形物
「固形物を流しちゃうなんて、そんなことあるの?」とビックリされるかもしれませんが、実は意外と多いです。もちろん故意に流しているわけではないですが、例えばスーパーでお肉などを包んでいるラップがシンクに落ちたのを見落としてしまって流してしまったりだとか、爪楊枝のような細いものをうっかり落としてしまったりだとか。意外にもこういったアクシデントが多く、また一度流してしまい配管の方までいってしまうと自分で取り出せない場合が多いためとてもやっかいです。賃貸などの場合は、前の住人の方が流してしまってそのままになっていたなんてこともあります。普段の使い方でつまらせた原因が思いつかない、なんて方は固形物がつまりの原因になっている可能性もあります。
▶対策:排水溝の掃除などでキャッチャーを外す場合は、周りに流れてしまう危険性があるものはないか確認し、シンクに置かないようにしましょう。
排水溝つまりの原因⑤:排水桝の汚れや排水管の劣化
まれにですが排水桝や排水管の劣化によりトラブルが発生します。排水桝は自宅から流れ出たゴミが公共の下水管に流れ出るのを防ぐために設置されているもので、ゴミをキャッチしながら水だけを流す構造になっています。しかしこの排水桝部分に汚れがたまりすぎていると、水が下水管に流れていかず逆流を起こしてしまいます。また排水管の劣化などによるサビでも同様につまりや逆流の原因につながります。
▶対策:キッチン・台所からの食材カスなどを流さないよう気を付けましょう。排水管の劣化は防ぐことが難しく発見も難しいものですので、こちらは事前に防ぐという意味では点検などの際に一緒に確認してもらうのがいいかもしれませんね。
毎日のお手入れで排水溝のつまりを防ぐ
キッチン・台所でのつまりのほとんどは、普段のお手入れなどで事前に防ぐことができます。キッチン・台所は食事の支度などで1日で一番汚れが蓄積されやすい部分ですので、最低でも週に3回程度は排水溝部分のお掃除をするようにしましょう。手の届かない排水溝の奥の部分は、パイプクリーナーなどで簡単にぬめりや油汚れの除去が可能です。是非日常のお手入れに取り入れてみてくださいね。パイプクリーナーなどの薬剤を使用してもつまりや異臭、逆流が解消しない場合は自力で対処することが難しいケースが多いです。異変を感じたら被害が大きくなる前にプロの業者に連絡をするようにしましょう。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。