雨が降ってきたなと思っていたら、何の前触れもなく急にブレーカーが落ちた。家電の動きが悪くなる。そんな経験ございませんか？　「たまたま不具合が起きただけかな」「家電の調子が悪いのかな」なんて見逃してしまいがちですが、実は自宅内の水漏れトラブルによって漏電が引き起こされている可能性があり結構危険な状態にさらされています。普段の生活を送る中で「水漏れ＝漏電」とはなかなか結びつきにくいですが、水漏れトラブルの中での二次災害としてはとても危険度が高いのが漏電です。今回はそんな水漏れトラブルから発生してしまった漏電に気付くために、漏電のサインや起こりうる被害について解説していきます。心当たりがある方は是非チェックしてみてくださいね。

水漏れによる漏電のサイン

漏電はその文字の通り電気が漏れてしまうことにより引き起こされる電気系統のトラブルのことです。漏電と聞くと大きな工場や企業などでの設備トラブルをイメージされる方もいらっしゃるかもしれませんが、漏電自体はアパートのワンルームや戸建て住宅など建物の大きさに関係なく電気を使う環境があればどこにでも起こりうるものです。漏電そのものの原因としては、電流を外に逃がさないための絶縁体や家電の劣化、小動物による断線などがあげられます。しかし中には雨漏りが原因で漏電を引き起こすこともあります。雨漏りが原因の場合、水が電線と絶縁体の間に入り込んでしまい絶縁体の機能が損なわれ漏電につながってしまいます。ではその場合、家の中ではどのような変化が起きるのでしょうか。漏電発生のサインを一緒に確認していきましょう。

①家電の動作が悪い＆故障する

今まで普通に使えていたのに、雨が降ってからしばらくしていつも動作が悪くなる家電がある場合は要注意です。漏電により必要な電力が家電まで届いておらず、動きが悪くなっている可能性があります。また雨が降っている時にだけ家電が突然前触れもなく故障してしまうこともあります。屋根や水回りから水漏れが発生し、内部や家電のコンセント付近で漏電している場合があるため、調子が悪いからといってむやみに家電をコンセントから抜く、などは行わないようにしましょう。被害が進んでしまっている場合、感電の恐れがあります。

②ブレーカーが落ちる

漏電を起こすことで必要以上の電力が流れ込んでしまっていることにより、急にブレーカーが落ちる場合があります。今ではあまり聞かなくなったものの、部屋の一室で同時にドライヤーを使ったらブレーカーが落ちてしまった。なんて経験をした事がある方もいらっしゃるかもしれません。これは自宅が契約している電力量を超えてしまったために発生している現象なのですが、漏電の場合も同じようなことが起きます。また漏電している場合電力が見えない部分で消費されているのに気付かず通常通りの生活をしようとしているため「急にブレーカーが落ちた」と感じてしまいます。雨の日に限らず発生することもありますので、必要以上に電力を使っていないのにブレーカーがよく落ちるな、と心当たりがある方は漏電を疑いましょう。

③電気料金が高くなっている

前月と比べて明らかに電気料金が高くなっている、などの場合は漏電の可能性があります。特に梅雨の時期など雨量が多い月に電気料金が高くなっている場合は、雨漏りによる漏電が発生している可能性が高いです。電気料金を見比べることで異常に気付ける場合もありますので、毎回どのくらい支払っているのかを確認しておくようにしましょう。

④金属部分に触れるとピリッとする

ピリッとした感覚でよく身近で起きるのが静電気です。そのためふとした拍子に電流を感じても「静電気体質なのかな？」と気にしない方も多いと思います。しかしこれが頻繁にある、家の中の金属部分に触れると必ずなる、となると静電気ではなく漏電の可能性が非常に高いです。どちらかというとこの漏電による感覚はピリッとした静電気のようなものではなく、ピリピリと少し痺れるような感覚の方が近いです。そのため触った時の感覚で見極めることもできます。また、この場合漏電箇所の特定が難しいためむやみにコンセントなどを触らないように気を付けましょう。

命に関わる漏電による二次被害、「感電」と「火災」

ここまで雨漏りによる漏電のサインについて解説してきましたが、漏電を見逃してしまったり放置してしまうのは大変危険です。先ほど少し述べたように漏電しているコンセント部分などを触れることにより「感電」してしまう可能性や、漏電がきっかけで「火災」につながる可能性があります。特に水漏れトラブルが原因による漏電ではコンセント部分など漏電箇所が濡れている可能性が高いです。電流は乾燥している肌よりも濡れている肌により流れやすい仕組みになっているため、うっかり濡れているコンセントに触れてしまうのは漏電していない場合でも非常に危険です。自宅のコンセントでは一瞬で死に至るような電力が流れていなくても、ビリっとした痛みを伴う場合などもあり、小さいお子さんがいるご家庭では特に注意が必要です。致死量に至らない電流が流れても、ある程度の電流になると触った部分の筋肉が収縮してしまい手を離せなくなり体内に電流が流れ続けてしまうなど、最悪の場合死亡事故につながる恐れがあります。また漏電が火災につながる場合もあります。漏電が発生している部分は高熱になりやすく、その部分が屋根や外壁などに使われている金属部分と反応し、なにかの拍子にホコリやチリに発火してしまい火事を引き起こしてしまうのです。これはどの住宅にでも起こりうる可能性があるため、漏電が疑われる場合は早急な対処が必要です。

水漏れによる漏電、気付いたらすぐに業者に連絡を！

水漏れによる漏電は、ちょっとしたことでも放置してしまうと命に関わる二次被害を招く危険性があるとお分かりいただけたかと思います。実際に漏電による感電や火災などは実例があり、意外にも私たちの身近に潜んでいる非常に危険なものです。記事の中でご紹介してきた漏電のサインを見極め、気付いたらすぐに業者に依頼をしましょう。漏電の場合は電気工事士などによる修理などが必要なことがほとんどですので、気付いたら身近のコンセントなどに触れないように気を付け、気付いたことを業者側に伝えて業者の到着を待ちましょう。また漏電の大元の原因となる可能性のある水漏れですが、こちらも放置をしてはいけません。どんなに小さな水漏れトラブルでも放置してしまうと漏電など思わぬ二次被害につながる可能性があります。その他にも水漏れを放置することによって建物の基礎にダメージが及んでしまったり、カビの発生などにより健康被害を生じる可能性もあります。家の中の水回りや洗濯機などからの水漏れに気付いたら、こちらもすぐにプロの業者に修理依頼をするようにしましょう。何事も気付いた段階で修理を行うことで、大きな二次被害を避け、修理費用も安く済ませることができます。

まとめ

今回は水漏れトラブルから発生してしまった漏電に気付くために、漏電のサインや起こりうる被害について解説してきました。いかがだったでしょうか。知っているだけでも防げる被害ですので、気付いたらすぐに対処するようにしましょう。また弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。