ブログ

排水管水漏れにコーキングは効果なし?正しい応急処置の方法とおすすめの道具

お役立ちコラム

排水管は室外だと雨樋、室内だと水回りのシンク下などに設置されています。汚水などを処理するものであれば目に触れない床下などに配置されていますが、雨水や生活用水用を排水する目的の排水管であれば、目にする機会も多いのではないでしょうか。こうした部分の水漏れはちょっとずつ染み出すようにして起こることが多く、多くの場合は簡単な応急処置で済ませてしまう方も多いです。しかしその応急処置を間違ってしまうと、排水管を余計傷めてしまう原因につながります。今回はそんな排水管の水漏れについて、万が一の際焦らず対処できるよう正しい応急処置方法の解説をしていきます。

よくある間違った応急処置

水漏れトラブルで困っているという自宅に伺う際に、間違った応急処置を行ってしまっていることで水漏れが悪化してしまっているというケースはよく見受けられます。また間違った応急処置を長年放置してしまうことで、修理の際に本来の工程以外にも作業が発生してしまうことがあります。間違った応急処置は一次的に水漏れを止めることができても、設備に負荷をかけてしまったりと、長期的な目で見るといいことはありません。今回紹介する間違った応急処置に該当しているという方は、いまからでも遅くはありませんので業者に相談しましょう。

コーキング材を隙間に埋め込む

水回りトラブルで多い間違った応急処置NO.1は、コーキング材を隙間に埋め込んでしまっているというものです。単純なゆるみなどであれば部品の交換、適切な器具を用いて部品の締め直しを行うことで、水漏れを止めることができます。しかしそうした部品のゆるみを劣化による隙間であると思い込んでしまい、コーキング材を補填してしまうといったケースがよく見受けられます。確かに一時的に水漏れは止まるのですが、コーキング材は部品の代わりにはならないため、コーキング材から同じように水漏れしてしまうことがあります。上手く使えばコーキング材も応急処置に使えることがありますが、修理の際に一度はがさなければならず、水回りトラブルでの使用はあまりおすすめできません。

水回りトラブルで多い間違った応急処置

コーキング材は外壁や屋根の亀裂補修に使われることもあり、とても万能なアイテムです。しかし水回り配管には長期間使用するのは、あまり向きません。見た目では隙間を補填できたように見えても、しっかり防ぐことができておらず、気付かない間に水漏れが進行してしまうこともあります。またコーキング材は劣化することにより黒くなってしまうなど見た目も悪くなってしまいます。黒くなってしまったコーキング材は配管にも色がついてしまう原因にもなりますので、気付いたときにコーキング材を取り除いても元のようなきれいな状態にならないことがあります。雨樋などは外観に直接影響を与えてしまうので、気を付けたい部分ですね。

パテを配管の亀裂に塗り込む

コーキング材の次に多いのが、応急処置目的でパテを塗り込んでしまうというものです。パテもコーキング材同様、外壁や屋根の亀裂補修に使われることがあり、また配管と床・壁面の隙間を埋める補修に使われることがあります。ただし配管そのものに塗り込むのは、長期的な目で見てあまりおすすめできない応急処置です。一時的に止めたいという場合であれば問題ありませんが、長い期間放置し劣化したパテはかたくなり、いざ修理をしようと思ってもなかなか取り外せないなんてことも多いです。

排水管水漏れの正しい応急処置方法と使用するべき道具

間違った応急処置に当てはまっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし水漏れは1回起きたからもう起きないというものではなく、特に劣化している水回りなどでは何度も繰り返し発生することがあります。予測できない水漏れトラブルですが、発生した時に正しく対処できるよう、ここでは排水管水漏れの正しい応急処置方法を一緒に学んでいきましょう。また応急処置に使える便利なアイテムも一緒に紹介していきますので、今手元にないという方は万が一の際に備えておいてもいいかもしれません。

水漏れの場所を特定する

適切に処置するために、まずは水漏れの場所を正確に特定しましょう。同じ排水管として呼ばれることも多いですが、雨樋と室内設備の排水管では確認方法が違うため、それぞれ以下の内容を参考にして確認するようにしてくださいね。

▶雨樋からの水漏れの場合
雨樋からの水漏れで該当箇所が高所の場合は、無理せず業者に任せるようにしましょう。手の届く範囲であれば、雨樋にコケの生えている部分や亀裂が入っている部分がないか確認しましょう。一般的に雨樋からの水漏れは外にある設備ですので非常に気付きにくく、掃除の際などにコケが生えていることから発覚することが多いです。裏側がよく見えないという場合は、手持ち鏡などを差し込むようにして確認すると、亀裂部分を確認しやすいですよ。

▶室内設備排水管からの水漏れの場合
室内水回り設備の排水管からの水漏れであれば、ポタポタしているような音、カビや下水臭さで気付くことがあります。水回り設備の排水管はキッチンシンク下や洗面台ボウル下に配置されていますので、シンク下スペースを収納として使用している場合には一度すべての物をどけて、きちんとした作業スペースを確保してから水漏れ箇所の確認をするようにしましょう。水を流しながら確認すると該当箇所からの水漏れが分かりやすくなりますが、あまりにもたくさんの量が流れ出てしまっている場合には被害を拡大させてしまうことになりますので、乾いたキッチンペーパーを当て濡れている箇所がどこかを確認するようにしましょう。

水漏れ箇所を掃除する

排水管からの水漏れの場合、雨樋であれば砂やチリなど、室内排水管であれば髪の毛や石鹸カスなどといった汚れで、配管周りが汚れてしまっていることが多いです。これから行う応急処置の持ちをよくし、効果を高めるためにも、小さな汚れでも除去することをおすすめします。長年の使用に伴う汚れなどは頑固で落ちにくい場合があります。そういった場合は無理にこすって落とそうと頑張らなくても大丈夫です。あくまで応急処置に影響のあるようなものを取り除くための掃除ですので、可能な範囲で汚れを落としましょう。配管下なども水漏れによって汚れていることが多いですので、一緒に掃除をしておくとカビの広がりを抑えることができます。

防水テープを排水管に巻きつける

ここにきて登場した防水テープですが、この防水テープが排水管の水漏れにはとてもおすすめなアイテムです。その名前の通り防水仕様になっているテープで、特別な技術や知識などなくても誰でも手軽に簡単に使うことができます。防水テープはホームセンターやスーパーマーケットなどでの取り扱いが多く、規模の大きな店舗であればドラックストアや場合によってコンビニエンスストアに置いてあることもあります。配管意外にも、シャワーであったり蛇口部分の水漏れにも使えますので、ひとつ自宅に置いておくと安心ですよ。金額も物や長さによりますが300円代で買える物が多いです。間違った応急処置に登場したコーキングやパテなどよりも簡単に使えます。防水テープの使い方ですが、テープがしわにならないようにしっかり引っ張り、排水管にまきつけるだけで完了です。ひび割れの範囲が広い、巻きつけることが難しい場所などであれば、ひとまず亀裂表面に張り付けるだけでも被害を悪化させることを防ぎます。ただしあくまでも一時的な応急処置ですので、プロの業者によるアフターフォローは大切となります。

防水テープによる応急処置が効果がない場合もある

配管関係の水漏れに有効な防水テープですが、必ずしも水漏れ被害を食い止めてくれるというわけでもありません。排水管の水漏れ具合によっては、防水テープをはっても思っている効果が得られない、違う場所から水漏れしてきてしまう、といったことがあります。ではどんな場合に防水テープによる応急処置は効果がないのでしょうか。せっかく防水テープを買ったのに意味がなかった、繰り返す水漏れで被害が拡大した、なんてことにならないように防水テープを使用する前に以下の内容に当てはまっていないか確認をしましょう。

排水管の亀裂が大きい場合

排水管の亀裂に効果が見込める防水テープですが、亀裂があまりにも大きい場合、排水管全体を防水テープで巻きつけるような状態になってしまいます。どうしても今水漏れを食い止めなければいけないという場合であれば仕方のないことですが、全体的な亀裂が目立つ場合は基本的には排水管の交換になります。雨樋も排水管のS字部分など、部分的に取り外し新しい排水管に交換することは可能ですので、無理に補強しようとせず排水管の交換をしてしまった方がその後も安心です。

排水管の交換時期の場合

雨樋や排水管を使い続けて20年以上経過している場合、排水管そのものが寿命の場合もあります。ただしそれぞれの素材によっても、この寿命である耐用年数は異なります。

雨樋の一般的な耐用年数は以下の通りです。
・塩化ビニール:20年程度
・ガルバリウム鋼板:20年~30年程度
・銅:30年程度
・ステンレス:30年以上
雨樋の交換時期は、上記のように使用している配管の種類によって大きく異なります。目で見て分かる劣化症状としては、つなぎ目のサビやゆがみなどの変形です。もしこれらの異変に気付いたら、早急に交換の検討をしましょう。

次に、室内排水管の耐用年数は以下の通りです。
・硬質ポリ塩化ビニル管:20年程度
・ポリエチレン管:30~40年程度
排水管は雨樋のように目に見て分かりやすい劣化症状が少なく、意外にも放置されてしまいがちな水回り設備のひとつです。そのため定期的に排水管のメンテナンスを行い、業者に交換時期がきていないか見てもらうようにしましょう。また20年以上使っていて水漏れが増えてきた、と言う場合は交換をおすすめされることが多いです。

対処や判断が難しい場合は、プロの業者に相談を!

雨樋や排水管の水漏れは、個人で対処することが難しい場合が多いです。DIYに慣れているという方であれば卒なくこなすことのできる作業も、慣れていない方にとっては初めてみる物で難しい、と感じることもあります。特に雨樋や排水管は無理矢理修理しようとして力を入れてしまうことで、亀裂を大きくしてしまうなどの原因につながることがあります。一番は無理せず異変に気付いた際に、信頼できるプロの業者に依頼するようにしましょう。依頼する際に注意が必要なのは、雨樋は外壁・屋根などの修理部類に含まれるため室外の工事ができる業者に、シンク下の排水管などは室内の水回り設備となりますので室内の水漏れ対応ができる業者に依頼するようにしましょう。

合わせて読みたい記事!
覚えておきたい、水漏れした時の業者の選び方!優良業者と悪徳業者の違いはなに?
https://www.elife-suidou.com/2023/01/13/9187/

まとめ

弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。