ある日突然トイレがつまってしまい、今にも汚水があふれてしまいそう、もしくはあふれている便器を目の前に困ってしまったなんて経験はございませんか? ちょっとしたつまりならまだしも「どうも自力では解決できなそう」なレベルのつまりだと、まず真っ先に思い浮かべるのがプロの業者に依頼することですよね。ひとり暮らしでもトイレは一日に複数回使うものです。ましてや家族と同居しているとなると使用頻度も高く、困っている間にもトイレを使いたい家族が出てきてしまうかもなんて考えると、「今すぐ修理を依頼しなきゃ!」と焦ってしまうものです。しかしこうした焦っている時ほど注意が必要なのです。全国で後を絶たない「悪徳業者による水回りトラブルの詐欺被害」は、こうした焦る感情を利用して行われており、注意喚起をされているにも関わらず年々増加傾向にあります。トイレのつまりはいつ起きるか予測ができず突然のことにビックリしてしまうかもしれませんが、一度落ち着いて悪徳業者による被害に合わないよう見極めることが大切です。
悪徳業者はどんな手口を使ってくる?
「詐欺なんて絶対引っかからないから大丈夫」と思っている方でも、知らない間に騙されていたなんてこともよくある話です。なぜそんなことが起きてしまうのかというと、トイレつまりなどの修理に対する金額相場が分からないために業者に相場から外れた金額を請求されても気付かない、または判断できないままその場で契約してしまうことが原因です。実際に報告されている詐欺被害のケースでよくあるのが「適正金額がわからず高額な見積もりで契約してしまった」「業者にいわれるまま追加工事を承諾していたら最後に高額な費用が請求された」というパターンです。悪徳業者の場合、都度きちんとした説明や金額の提示をせずに「この工事をしないと直りません」などといって工事を押し進めてしまいます。実際に必要のない工事を行ったり、必要のある工事でも相場より高額で請求するなどといった手口を使って不当な利益を出しているのです。またこうした悪徳業者のほとんどは、格安修理をうたい事情を知らない顧客を集めている傾向にあります。そのため「あれだけ格安をおしている業者だから、追加工事もそんなに大きな金額にならないはず」などと思い込んでしまい、金額を請求された時には工事終了後のため払うしかなかったなんてこともあります。ここでは実際に会った相談事例もあわせて載せておきます。
実際にあった相談事例①
〝マンションで一人暮らしをしているが、トイレに行ったら一度流れたはずのトイレットペーパーが便器に戻っていた。詰まったと思い、インターネットで検索して上位にあった事業者に連絡した。電話で事情を話したところ、業務用のラバーカップを使用すると9割直るが5千円程度かかると言われ、了承し来てもらった。ラバーカップで作業していたが、詰まりが解消せず、事業者から「便器を取り外して配管に工具を通して詰まったものを粉砕する。3万円程度かかる。」と言われ承諾した。詰まりは解消したが、念のため高圧洗浄したほうがいいと言われたので、サービスかと思い承諾した。来訪から数時間かかりすべての作業が終わったところで、事業者から約40万円の請求書を渡された。高額ではないか。″
インターネット検索で上位にきている業者であれば「きっと信頼できないに違いない」と思い込んでしまうのが人間の心理です。また相談内容でよく見かけるのが高圧洗浄を使用したら高額になった、というものです。普段生活している私たちからすれば、トイレつまりのために使う高圧洗浄がどのくらいの金額のものか相場は分かりません。そういった部分につけ込み十分な説明をせず、相場から大きく外れた不当な金額を請求してくるというパターンはよくある悪徳業者の手口です。
相談内容引用元:東京都消費生活総合センター
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/20201225.html
実際にあった相談事例②
〝自宅のトイレが詰まり、広告の料金表示に「数百円から」と記載がある事業者に修理を依頼した。1つの修理方法を試しても直らず、「他の作業も必要」と次々に提案され、最終的に50万円を超える請求を受けた。高額で納得できない。″
格安広告をおとりにつかい、実際は「広告の工事では対応できないから他の工事で対応する」と言って工事費用を高く吊り上げていく手口です。一見リーズナブルで消費者に優しい業者だと思ってしまいますが、相場より安すぎるというのはこういった詐欺が隠れている場合があるので注意が必要です。
相談内容引用元:独立行政法人国民生活センター
https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2021_29.html
トイレつまりの修理で悪徳業者を見分けるコツとは?
悪徳業者の手口を知っていただけたかと思いますが、できれば面倒なことになる前に契約を避けたいところです。インターネットやテレビコマーシャル、ポスティングされたチラシ広告などで業者の情報に触れる機会は多いですが、情報が多すぎるあまり実際に修理を依頼する際に「どの業者に頼めばいいの?」となってしまいがちです。そのためとりあえずインターネット検索で上位の業者に連絡する、その結果思いもよらぬ高額請求をされてしまったなんてことも実際に起きています。インターネットの上位広告となると「詐欺をするような業者じゃないはず」「みんなも使っているはず」と思ってしまいがちですが、残念ながら上位広告であっても詐欺報告がされているのが実情です。そのため悪徳業者を見抜くためには自分の目でしっかりと見抜く必要があります。
①トイレ修理の相場を知っておく
悪徳業者による高額請求を回避するためには、トイレつまりの相場を知っておく必要があります。業者やつまりの度合いによっても金額の前後はありますが、一般的な相場は以下の通りです。業者に依頼する際は是非参考にしてみてくださいね。
・軽度なつまり解消や高圧ポンプ使用:5,000~10,000円
・ドレンクリーナー:20,000円前後
・高圧洗浄機使用:30,000円前後
・薬品を使用した洗浄:10,000円前後
・トイレ脱着工事費:30,000~50,000円
※業者によっては基本料金と作業料、材料料を分けている場合もありますので見積もりを依頼した際などに確認するようにしましょう。
②適切な見積もりと納得のいく説明があるか
上記の相場を正当な理由なく大幅に上回っている、あるいは異常に安すぎる場合は注意が必要です。高額な場合は不当な請求である可能性がありますし、安すぎる場合はそもそも業者として成り立たない可能性があります。そのため後から追加工事で高額な追加請求をされる可能性があります。また見積もりの中には専門的な用語が含まれていたりなど、初見では分かりにくい部分もあります。そういった不明点も含めて分かりやすく説明をしてくれるか、業者の対応をしっかり見極める必要があります。悪徳業者のほとんどがきちんとした説明もなく契約を急かしたり、見積もり自体を提示してこなかったりなどといった特徴があります。「今すぐ修理しないと悪化しますよ」「今契約したら割引しますよ」など言われたとしても、疑問点や不審点がある場合、また見積もり内容に納得がいっていない場合などはその場で契約することを避けましょう。
③業者の正体が明確であるか
きちんとした業者あれば、ホームページや広告などに会社の所在地や電話番号などを明記しています。また見積もりの際などに会った時は、しっかりと会社や個人の氏名、連絡先が書かれた名刺を渡してくれます。こういった部分からもその業者の正体が明確であるかを確認でき、万が一トラブルが起きた際も連絡をすることができる安心感があります。会社の所在がはっきりしない、名刺を渡してくれないなど不審点がある場合は依頼は避けた方が無難です。
不審に思ったら最寄りの消費者センターに相談を!
・見積もりを依頼しただけなのに、その場で契約を迫ってきた
・明らかに高額な金額を提示された
・広告の金額と請求金額の差が大きすぎる
・工事内容や説明に納得がいっていないのに強引に工事を進められた
上記は一例ですがこのようなことが起きてしまった場合には、個人で対応しようとせず消費者センターに相談するようにしましょう。また納得のいっていない工事内容や不当な金額の提示をされた場合は、その場ですぐに契約するのは避けましょう。中には高圧的な態度をとる業者もいるため「断るのが怖い」「恐怖を感じた」など不安な気持ちや身に危険を感じた場合は、迷わず警察に通報するようにしましょう。「断ることが難しい状況で、その場で契約してしまった」という場合でもクーリング・オフ制度の対象となる場合がありますので、こういったことも頭の片隅に入れておくだけでも万が一の際に対応ができます。また消費者センターへの連絡方法ですが、消費者センターはインターネット検索などで簡単に探すことができますので、お住いの地域名も一緒に入力して検索をかけてみましょう。探したけどどこが該当するか分からないという方は消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をかけ、該当する消費者センターを確認すると教えてもらえます。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。