今は製品の性能向上により、トイレの寿命も長くはなってきています。一方でどんな高性能のトイレであっても、20年を超えてくると劣化や機能性の低下、古さなどが目立って気になっているという方も多いのではないでしょうか。そんなトイレのお悩みが増えてくる時期に多くの方が考えるのが、トイレのリフォームかと思います。しかしトイレにもさまざまな種類があるため、どんなトイレにリフォームするべきか悩んでいる方も多いかと思います。そこで本記事では、トイレのリフォームを検討しているという方に向けて、リフォームで選ばれているトイレの種類や、種類別のメリット・デメリットについても解説をしていきます。
リフォームで人気のトイレの種類とメリット・デメリット
リフォームで選ばれる人気のトイレの種類には、どんなものがあるのでしょうか。リフォームを行う前には、どんな種類のトイレが人気なのか、またリフォームを行うことによるメリット・デメリットについても知っておきたいものですよね。ここでは、一緒にリフォームで選ばれる人気のトイレの種類と、種類別のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
一体型トイレ
一体型トイレとは、その名前の通りトイレを構成する便器や便座、タンク、手洗い部分がある場合は手洗い部分も含めて全て一体型になっているトイレのことです。一体型とは言え多少の構造的な繋ぎ目は存在するものの、一体型ではないトイレと比べてその繋ぎ目の数は圧倒的に少ないところが最大の特徴です。付属するホースや部品なども表に出ないため、見た目もすっきりとした印象になります。
▶メリット:一体型トイレの最大のメリットは、繋ぎ目が少ないことで汚れや溜まりにくくお手入れがしやすいという点です。また見た目がすっきりとした印象になるため、洗練されたトイレの印象にすることができます。
▶デメリット:価格が比較的高額で、中にはトイレ本体で30万円を超えるものもあります。また、一体型であるために部分的な部品の交換ができません。便器が何らかのトラブルで破損し交換が必要になった場合は、トイレ本体ごと交換しなければならず、メンテナンスコストが高くなりやすいです。
組み合わせ型トイレ
一体型トイレよりも前からある種類のトイレで、既存トイレで使用されている方も多い種類のトイレです。組み合わせ型トイレは名前の通り、便器や便座、タンクや手洗い部分などを自分の好みに合わせて選び、組み合わせることができるという特徴があります。
▶メリット:必要な機能と不必要な機能を明確に分けて組み合わせを選択できるため、理想の機能性のある無駄のないトイレにカスタマイズすることができます。便座だけは高性能にして他は最低限でいい、という方もいらっしゃれば、全ていい機能のものをそれぞれ選びたいという方もいらっしゃるので、既に完成された製品よりもより自分好みのトイレにすることができます。
▶デメリット:一体型トイレなどと比べると、組み合わせるために必要な構造的な繋ぎ目が多くなってしまうため、掃除の面でどうしても負担が増えてしまいます。また、取り外しができるようになっている構造上、見た目も複雑になりやすく洗練された雰囲気が失われやすいデメリットがあります。
タンクレストイレ
近年人気を集めているタンクレストイレは、従来のトイレに必要とされていたタンクをなくしたトイレの種類です。タンクは水を貯蔵しておくために存在していますが、給水管から直接水を引き込むことでタンクを設置しなくてもよくなったため、戸建て住宅だけではなくデザイン性を求められる高級ホテルなどでも広く採用されるようになりました。
▶メリット:タンクがない分トイレがコンパクト設計になり、トイレ内を広く使うことができます。トイレに面積があまり取れない間取りの住宅でも、採用しやすいトイレです。また見た目もシンプルで洗練された雰囲気になるため、トイレの空間をお洒落にしたいという方に向いています。
▶デメリット:タンクレストイレは非常に高額で、トイレ本体の平均費用は20万~30万となっております。機能性やデザイン性の高いタンクレストイレの場合、40万円以上になることもあります。また、トイレを流す際の水圧が弱くなりやすいデメリット面があるため、トイレが一回で流れないなどのトラブルも発生しやすく、配管の圧力の関係で設置できない住宅もあります。
リフォームではトイレの機能性にも着目しよう!
ここまでで、リフォームで人気のあるトイレの種類や、種類別のメリット・デメリットについて知っていただけたのではないでしょうか。それぞれ違った特徴があるため、リフォームを検討するうえでどんな種類のトイレにするかは重要な選択肢になります。また、トイレのリフォームではトイレの種類以外にも、トイレの機能性にも着目する必要があります。今はトイレの機能性にもさまざまなものがあるため、機能性を重視して選ぶ方も多いです。ここでは、トイレのリフォームを検討する際に是非着目していただきたい、トイレの機能性について解説をしていきます。
防汚コーティング
トイレを清潔に保つうえでは、防汚コーティングの有無は最初に確認しておきたい部分です。防汚コーティングには大きく分けて2種類あり、親水性の防汚コーティングと撥水性の防汚コーティングが存在しています。どちらも汚れを付きにくくするという面では共通していますが、親水性は水を引き寄せ、表面に薄い水膜を作り、汚れの付着を減少させます。一方で、撥水性は水をはじき、表面をすばやく清潔に保つという違いがあります。防汚コーティングがあることで、トイレの便器を長い期間きれいに保つことができるようになるため、特に使用頻度が高いご家庭にはオススメです。
自動洗浄機能
近年のトイレでは、自動洗浄機能がついたものが増えてきました。特に多いのが、便器内の除菌・自動洗浄や、ウォシュレットのノズル部分の自動洗浄です。使用するたびにきれいにしてくれるため、普段の掃除と組み合わせることでよりトイレの清潔さを維持することができます。また、ウォシュレットのノズルなどは掃除がしにくい部分でもあるため、自動洗浄機能が付いていることでトイレ掃除の負担を減らしてくれる役割もあります。
便座の暖房機能
商業施設やホテルなどでも一般的になってきた、トイレ便座の暖房機能は、一年を通してあると嬉しい性能ですよね。暑い夏でも便座が冷たすぎると不快感がありますし、特に冬では冷たさに体がビックリしてしまうこともあります。こうした不快感を暖房機能により調整して、一年を通して座り心地のいいトイレ便座にすることができるのです。
便座フタの自動開閉機能
人感センサーにより、便座のフタを自動開閉してくれる機能も人気があります。フタに直接触れないことで、家族内の感染症の予防や、トイレの水や大腸菌などの飛散を防ぐことができます。
フチレス形状
近年人気が高まりつつある便器のフチレス形状の有無も確認しておくことをオススメします。これまでのトイレの便器は、内側に折りたたまれたような形状になっているフチがついているため、掃除の際に手が届きにくく汚れが溜まりやすいということが問題点でした。しかしフチレス形状のトイレでは、汚れが溜まる溝がないため汚れにくく、掃除もしやすいというメリットがあります。トイレに種類によって対応しているかどうかが変わるため、フチレス形状がいい場合は対応しているメーカーや種類を選ぶ必要があります。
節水機能
環境に配慮した商品が注目されている中で、トイレもその影響を受け節水機能を持つトイレが多く登場しています。従来のトイレでは平均的に1回トイレを流すのに13ℓもの水を使用していたと言われていますが、技術の進歩と共に通常のトイレでも5ℓ程度の水で十分に排泄物を流すことができるようになりました。節水型トイレではさらに少ない水量の3ℓ~4ℓの節水タイプもあり、環境に優しいのはもちろん、水道料の節約にもなるため一般家庭でも広く普及するようになりました。長期的な維持費を考えると、節水トイレにすることで安く抑えることができるため人気があります。
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トイレの節水にはリフォームが最適!やってはいけない節約方法には要注意!
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トイレのリフォームで失敗しないための方法とは?
トイレのリフォームでは、種類の他に機能性についても確認しておく必要があるということを、知っていただけたのではないでしょうか。リフォームに対するイメージができたという方も多いかと思います。では、実際にトイレのリフォームを依頼するとなった際は、どんなことに気を付けて依頼をすればいいのでしょうか。最後にトイレのリフォームで失敗しないための方法について、詳しく解説をしていきますので、是非参考にしてみてくださいね。
相見積もりを行う
どの工事においても同様に言えることですが、工事を依頼する前には相見積もりが欠かせません。特に初めて依頼する業者であったり、初めて依頼する工事では、費用の相場感や業者の見積もりの違いを確認しておくためにも相見積もりを行う必要があります。相見積もりは最低でも2社、可能であれば3社程度に依頼し、見積もりをもらってからどの業者にするか考えることが大切です。見積もりの内容も、ただ金額が安いだけの業者を選ぶのではなく、見積もりが明瞭か、具体的な単価や工事の内訳が詳細に記載されているか、万が一の際の保証がついているかどうかを確認しておきましょう。
具体的な要望を伝える
今現在どんなことで困っているのか、リフォームをしてどのように改善したいのかを、具体的に業者に伝えるようにしましょう。同じような工事であっても改善したい内容によっては、業者の提案が変わります。予算も踏まえてどのようにしたいかを明確にしておくことが大切です。また言葉だけでは難しいという方は、インターネット検索などで得た画像を業者に見せて、形状や色味などの言葉では伝わりにくい部分を可視化させておくと、工事での共通認識不足による失敗を防ぐことができます。
施工実績のある業者を選ぶ
依頼しようとしている業者が、トイレのリフォーム実績があるかを確認しておくことが大切です。新設とリフォームでは、必要になる知識や技術が変わってきます。またリフォームの方が経験値を要求されることも珍しくなく、成熟した専門の業者による施工が大切となります。依頼する前には、業者のホームページで公開されている施工実績を確認したり、直接業者に類似したリフォームの施工実績があるか確認しておくと安心です。
まとめ
弊社では水回りトラブルの無料お見積り、修理を行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しておりますので、お問い合わせから最短20分で駆けつけます。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。