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トイレタンクの節水にペットボトルはNG! つまりや故障の原因になるかも!?

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「節水のためにトイレタンクにペットボトルを入れるといい」そんな噂を聞いたことはありませんか? トイレの水は、現在の製品だと平均1回5~8ℓの水を使います。水不足や環境配慮の観点から改良がされ、昔に比べてトイレの水の使用量が大幅に減ってはいるものの、やはり1回に5~8ℓと聞くと、「どうにかして節水をしたい」と考えるのは当然のことです。しかしその節水方法が間違って広がていることが多く、特に最近はトイレタンクにペットボトルなどを入れてかさまししているなんて話もよく聞きます。残念ながらこの方法は、トイレのつまりや故障の原因になるため、オススメはできません。ではなぜトイレタンクにペットボトルを入れてはいけないのでしょうか。今回は、トイレタンクにペットボトルを入れて節水する方法のリスクについて、詳しく解説をしていきます。

冒頭では、トイレの1回あたりの平均使用水量は5~8ℓだとお話をしました。しかしこれは、1990年代後半~2000年代前からの平均水量となるため、トイレを購入している年代によっては水量が異なることもあります。そこで今回は、おおよその年代と該当するトイレの水量についてもご紹介をしていきますので、トイレの現在の使用水量を知りたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

40年~50年前のトイレは、トイレ1回あたりの使用水量は13~20ℓ程度が一般的でした。現在のトイレタンクと比べても、トイレタンクが大きく、汚水を流すのに大量の水が必要だったことが分かります。大型のタイプはさらに水量が必要なこともありました。今現在の水道使用量の平均は、1ℓあたりおよそ0.24円とされています。地域によって水道料金が上下することはありますが、仮に1ℓを0.24円とすると、13~20ℓで3.12~4.8円となります。今もこのタイプのトイレを使っているご家庭もありますが、節水という意味では効率はよくないトイレタイプです。

20年~30年前のトイレは、トイレ1回あたりの使用水量は8~10ℓ程度が一般的でした。前の世代に比べると、水量が半分程度にまで落ち着きました。この頃は環境破壊への配慮や資源の維持といった考え方も広く広まり、トイレメーカーも節水を意識したトイレを作るようになっていきました。トイレの水道使用料金も半額程度に抑えることができるようになり、節水や節約目的でトイレを買い替える人も多いタイミングでした。20年~30年前のトイレは、今もご家庭で使われている方が多いですが、部品の劣化などが出てくる時期でもあるため交換を検討している方も多いです。

10年ほど前から現在にかけてのトイレは、トイレ1回あたりの使用水量が4.5ℓ~6ℓ程度が一般的です。20年~30年前のトイレと比べると、さらに水の使用水量が減少しています。これにより水道料金を抑えつつ、環境に配慮したトイレが誕生しました。近年は特に節水トイレと呼ばれるトイレが人気で、4.5ℓ~5ℓ程度に使用水量を抑えているトイレが増えました。さらにトイレの水量を抑えたトイレも登場しており、1回あたり4ℓ以下に抑えているようなトイレも登場しています。節水や節約ができるトイレを希望している人が増えているため、節水トイレは人気のあるトイレのひとつでもあります。

トイレは毎日使うものですので、水道料金がかかります。家族の人数が多かったり使用回数が多い場合は、水道使用料金がかかります。そのため、どうにか節水を試みようと、トイレタンクにペットボトルを入れてかさましをして、トイレタンクに流れ込む水量を減らす節水方法を行う方が増えました。インターネットやSNSを通して、こうした方法が紹介され試しているという方も多いですが、実はトイレタンクにペットボトルを入れる方法は間違った節水方法です。そのまま使うことでトイレが故障するリスクも高まります。そこでここでは、トイレタンクの節水にペットボトルを入れてはいけない理由について、詳しく解説をしていきます。

トイレタンクの中には、トイレの水量を適切に維持するために、「ボールタップ」「フロートバルブ」「オーバーフロー管」と呼ばれる3種類の大きな部品が存在しています。しかしトイレのメーカーによっては破損しやすい部品があったり、無理に異物を入れ込むことで正常に部品が機能しないことがあります。その結果、トイレタンク内の部品が破損し、トイレへの給排水が上手くいかなくなってしまうことがあるのです。結果として水漏れ被害につながってしまったり、トイレタンクの部品の交換・修理が必要になる可能性が高く、節水していたつもりが本来必要のなかった修理費用を払う事態になってしまったなんてことも実際にはあります。トイレタンクはなにも入れない前提で設計されていますので、たとえ節水目的であってもタンク内に異物を入れるのはやめましょう。

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トイレタンクは、そのトイレの構造で成り立つ水量が決められているため、トイレタンクの水量をペットボトルを使用して下げてしまうことでトイレがつまりやすくなります。今は節水トイレも多いため、少ない水でも流れるのではないかと思ってしまう方も多いですが、トイレの構造が対応していないと単に水量を減らしただけでは流れません。トイレがつまりやすくなり逆流してきてしまうリスクもあるため、トイレは適切な節水量を守ることが大切です。また近年は節水トイレでもさらにトイレの水量を抑えるために、トイレタンク内にペットボトルを入れている方を見受けられますが、節水トイレはギリギリの水量であるため減らしてしまうことで流れにくくつまりやすくなります。無理な節約や節水は、かえってトイレの寿命を縮めてしまう可能性が高まりますので、絶対にメーカーに推奨されていない使い方はしないようにしましょう。

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ここまで読んでいただいてトイレの節水方法として、トイレタンクにペットボトルを使用するのはよくない方法であると、知っていただくことができたのではないでしょうか。では、トイレの節水をしたい場合は、どのような方法で節水を行えばいいのでしょうか。トイレの節水をして水道料金を抑えたいと考えている方も多いかと思いますので、最後のトイレの節水の正しい方法について解説をして終わります。

多くのトイレでは、「大」「小」の二段階式の洗浄方法を選ぶことができます。二段階式の洗浄方法では、使用量に応じて水量を使い分けることができるため、無駄なく節水ができるようになります。自動洗浄を使用している方はトイレが勝手に水を流してくれるため、普段意識することがないかもしれませんが、自分で調整できるようにしておくとより節水効果を高めることができますよ。

トイレの水を流すときにレバーを使用する場合は、レバーを長く引きすぎないのも節水のコツです。レバーを長く引きすぎてしまうと、本来であれば次回の分であったはずの水まで流れ込んでしまうことになります。レバーを引いたら水が流れ出しますので、そのタイミングでレバーを離してあげることで、適切な水量を維持できます。レバーの長引きは小さいお子さんやお年寄りの方がやってしまいがちですので、家族間でレバーの使い方を再確認しておくとトイレの使用水量を節水することができますよ。

古いタイプのトイレですと、やはり1回あたりの使用水量が多くなりやすく、節水を心がけても思うような効果が得られないこともあります。こうした場合は、思い切ってトイレのリフォームをしてしまうのがオススメです。特に新型のトイレや節水トイレにすることで、特別なことをしなくても全体の水道使用量を抑えることができますよ。トイレのリフォームは10万円~30万円と大きな金額がかかりますが、長い目で見ると節水効果の高いトイレにすることでメリットが大きくなるため、古いトイレをお使いの場合はリフォームを検討してみましょう。

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